BOOK&coffee

BOOK & coffee

読書世界の魅力を発信する秘密のアトリエ☕️

シンプル思考 -中盤(2/3)-

 

BOOK&coffeeへようこそ

 

BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 


読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 

 

 


今回のテーマは「シンプル思考」です。


 
モノゴトをシンプルに考えるためのヒントをお伝えできればと思います。
 

 

 

 


取り上げる書籍は、 


★『シンプルに考える』
(著:森川 亮)[ダイヤモンド社]です。

 

f:id:K5-dax-impact:20190107021351j:plain

 


 
 


 
  前回の記事はこちらです。

 
 
 
目次 
 <中盤(2/3)>
  • プロフェッショナル
  • 目的をもつ
  • 他者視点
<終盤(3/3)>
  • LINEというシンプル思考の産物
  • シンプル思考フレームワーク
 
 
 
 

 おさらい

 

 序盤では、「シンプルに考える」とはどういうことか、についてお話をしました。
今回はその続きです。
 
中盤ではその「シンプルに考える」をどうやったら習得できるのかについて、考えていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 

 プロフェッショナル

 
プロフェッショナルー。
多くの人が耳にしたことがある言葉だと思います。
 
普段は「〜の”プロ”」というふうに、略した方を言葉にする場合が多い気がします。
 
 
さて、本書を読んでいて「シンプルに考える」を実践するにあたっては、
どうもこの”プロフェッショナル”について知っておく必要があるようです。
 
 
まずはそこを掘り下げていきます。
 
 
そもそも「プロフェッショナル」とは何でしょう?
 
言葉そのものの意味は、「本職とすること、職業的」といった意味があります。
 
要は”何かの分野に特化した能力を持っている”というふうに理解できます。
 
 
一方で、本書では次のように出てきます。
 
 
 
(略)生半可な姿勢では、ユーザーに喜んでもらうことなどできるはずがありません。
ユーザーのニーズからわずかでもズレないように、神経を研ぎ澄まさなければなりませんし、クオリティの高いプロダクトを生み出すためには、身を削るような努力も必要です。
しかも、失敗は許されません。心理的にも肉体的にも強いストレスにさらされるのが、仕事というものです。
仕事は、しんどくて当たり前なのです。むしろ、そのしんどさを引き受けて、淡々と日々の仕事に向き合っていく。
そして、その苦しい過程を経て、結果が出た時の「幸せ」の感覚を体感しているのが、本物のプロフェッショナルではないかと思うのです。(本書P56より)
 
 
 
彼らは「ユーザーが求めているものは何か?」を確信が持てるまで考え抜いて、絶対に妥協しようとはしません。
もちろん、いろんな人の意見に耳を傾け、さらに自分のプロダクト・イメージを磨こうとします。
しかし、職場の空気に合わせるような曖昧なことはしない。職場で批判されることよりも、ユーザーのニーズからずれることを恐れているからです。
僕はこれこそプロフェッショナルだと思います。
こういう人でなければ、ずば抜けたプロダクトをつくり出すことはできません。「いいもの」をつくるために、一番やってはいけないのは調整です。(本書P66より)
 
 
 
 ここまでを整理してみます。
 
 
まず「プロフェッショナル」について紹介しているわけは、
「シンプルに考える」にあたって必要な素養であると判断したため、話を進めていることは先述したとおりです。
 
 
ここで気になるのは、
なぜ”必要”と思ったのか?だと思います。
 
 
プロフェッショナル についていろいろと調べてみると、
 
「プロフェッショナルとは、〇〇だ!」
 
と1つに定めることはそう簡単ではないようで、その分、見解はたくさん生まれているようです。
 
 
ここではあくまでも本書にしたがった意味を考えてみます。
 
 
わたしの整理では、
プロフェッショナルとは、「本質を導き出せる人」のこと、という見解に落ち着いています。 
 
これをもっと広くとらえてみれば、これは
「シンプルに考える」ために必要な”姿勢”だと言えます。
 
 
さて、これが「シンプルに考える」とどういう関係があるのでしょうか?
 
 
ここで大事な視点があります。
 
 
それは、どういう場面で「シンプルに考える」必要性が高くなるのか?ということです。
 
 
わたしは、やはり仕事の場面がそれにあてはまると考えています。
 
 
ビジネスの世界では、”正解のないもんだい”に日々、向き合う必要があります。
 
 
普段とは違って、よりシビアな環境で
「シンプルに考える」を実行しなくてはなりません。
 
 
森川氏によると、ビジネスの本質は、
「ユーザーが本当に求めているものを提供し続けること」にあると言います。
 
 
この場合においては、要するに「シンプルに考える」を実行する真髄は、”お客様のため”、という目的にあるというわけです。
 
 
その目的を達成するために、仕事においてわたしたちに求められるものが、”成果”です。
 
 
となれば、「シンプルに考える」という手段を実行しようとしても、
本質にたどり着くまでの道のりは、決して平坦でまっすぐなものではないことが伺えます。
 
 
方法論だけでは太刀打ちできない険しい道のりで、どうやってそこを乗り越えるか?
 
そう考えたときに、
”もんだい”と向き合う「姿勢」がしっかりと身についていないと、「シンプルに考える」の本領を発揮できないと思うわけです。
 
 
ビジネスの世界は、それだけ体力を要する世界であるということ。
 
 
お客様の抱えている”もんだい”を解決するには、それ相応の高いレベル求められます。
 
 
その高度な”もんだい”に挑むには、
「プロフェッショナル」という土台が自分に備わっていることに、重きが置かれることを忘れてはならない。
 
 
以上が、本書から読み取れた大事なポイントです。
 
 
 
 

「目的」はなにか

 
ここまでは、「シンプルに考える」ための”姿勢”についてお話をしました。
 
 
次のテーマに移りましょう。
 
ここでも、ビジネスという場面で考えてみます。
 
 
ビジネスにおいて、
「シンプルに考える」重要性は、
”いかにお客様を想像できるか" に大きく関係していることはすでにお伝えしています。
 
改めて、
「お客様のため」と「シンプルに考える」
この2つの関係性について、整理してみます。
 
 
まずはお客様の視点。
 
 
お客様は、お客様が抱えている何らかの欲求や課題に応えてくれる、モノやコトを求めています。
 
それに合致している商品やサービスがあれば、お客様はそれにお金を支払います。
 
 
一方、企業側はどうでしょうか?
 
 
企業は、お客様の求めていることに応える対価として、お金を得ることを目的としています。
 
 
仕事という場面で考えた場合、企業側が重要となるのは、
まさに、”お客様が「何を求めているのか」を、どれだけくっきりと見ることができるのか”
ここに重きがおかれる、ということです。
 
 
ここを見間違えてしまった場合、
その”成果”は、お客様には必要ないものとして受け取られます。
もちろん、収益は発生しません。
 
 
そして厄介なことに、
「お客様は自分でこれが欲しい、あれが欲しい」ということを実ははっきりとわかっていないという事実もあります。
 
 
逆説的ですが、お客様が欲しいと思っているもの、つまり「もんだいの答え」は企業が自ら、見つけなければならないのです
 
 
ですから、お客様は
「そうそう、これが欲しかったのよ!」
ということを、その製品を手に取ったときに気づくわけです。
 
例えば、iPhoneやLINEといったサービスはここに該当します。
 
 
企業側はお客様が欲しいものが何なのか、その答えを見つけることに全神経を注ぐ必要があります。
 
 
そのときに役立つ方法が、まさに
「シンプルに考える」ことにあるのです。
 
 
「シンプルに考える」ー。
この思考法を使いこなすことで、
お客様にとってのムダな要素を取り除き、代わりに必要なものだけをくっきりと映しだすことができます
 
 
わたしは、ビジネスの世界において、「シンプルに考える」ことを、以降は「シンプル思考」と表現します。
 
 
ここまでの話をまとめます。
 
 
「シンプルに考える」ためには、その”もんだい”を解くために必要不可欠な”柱”が必要だというわけです。
 
 
その”柱”となるのが、「目的」の存在です。
 
 
ビジネスにおいては、「お客様のために」という目的がある。
 
 
目的があるからこそ、それは
”もんだい”を解決するにあたっての判断軸として機能するわけです。
 
 
例えば、この新製品であるスマホの大きさをどうするかという重要な話し合いに参加するとします。
 
 
そのときに、ユーザー(お客様)のためという目的があることによって、ユーザーの視点から自分の意見を考えることができます。
 
これは自分だけでなく、会議に参加しているメンバー全員が、同じような考え方で、考えることができるというところもポイントです。
 
つまり、目的は共通認識にもなります。
 
そうして、例として、片手で扱いやすい大きさにしようというような生産性の高い議論ができるというわけです。
 
 
この目的がもし、「子どものため」であれば、現在のスマホよりもワンサイズ小さなサイズが標準として生まれる可能性が出てくるわけです。
 
 
つまり、「目的」がなければ”もんだい”を解決するための「本質」は永遠と見えてこないことがこの例からうかがえます。
 
シンプル思考をするには、「目的」の設定が必要不可欠なのです。
 
 
 
 
 

他者視点

 
ここでもう一つ大事になるのが「他者視点」です。
 
これは言いかえれば「他者への想像力」とも言えます。
 
例えば、先ほどのスマホの大きさの会議の時に「ユーザー(お客様)のために」という目的から派生して、
「お客様が実際に使っている場面」を想像して、”もんだい”を解決するというアプローチになっています。
 
 
シンプルに考えるためには、「目的」があることが最低条件ですが、
よりレベルの高い”成果”を出すためには
「他者視点」からモノゴトをみることー。
 
これが大変重要になってくるということです。
 
 
<式>
(目的)×(質問力)×(他者視点)=シンプル思考による成果
 
 
 
ここまでを以下の図にまとめています。
 

f:id:K5-dax-impact:20190104025222p:plain

シンプルに考える-イメージ-

 

 

 

 

(今回はここでcoffee breakとしましょう☕️... 次編へ続きます)