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仕事の超基本 (序盤)

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BOOK&coffeeへようこそ

 
BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 
 
 
今回のテーマは「仕事術」です。
 
 
 
 
仕事が遅い、要領が悪いといった悩みの声を解決できるヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(著:水野学)
[ダイヤモンド社]です。
 
 
 
 

なぜ仕事術が大事なのか

 
今回の内容は「仕事術」についてです。
 
ここでの目的は「仕事を要領よく進める自分になる」こと。
 
仕事が思うように進まず、自分の時間がなかなか取れなかったり、他の仕事が渋滞してしまって困っているシチュエーションを解決することを目指しています。
 
今回取り上げる書籍はgood design company代表の水野学氏の著書です。
 
水野学氏はくまモンの生みの親でもありますね。
 
水野氏はクリエイティブディレクターとして、日々大量の仕事をこなしている方です。
 
そんな水野さんがどうやって日々の多忙を乗り越えているのかを知りたい!という一心でこの本を手に取りました。
 
 
 

仕事の分解

 
まず、「仕事」というものがそもそもなんなのかについて考えてみます。
 
「仕事」は本当に多種多様ですが、ベースの部分は同じであると水野氏は言います。
 
どんな仕事であっても根幹は同じであり、それを可視化すると次のように分解できます。
 
1:目的地を決める
     ↓
2:目的地までの地図を描く
     ↓
3:目的地まで歩く
 
 この3ステップです。 
 
 今回はこの最初のステップである「1:目的地を決める」について大事なポイントを掘り下げていきます。
 
 
 

全てはどこまで「想像」できるかに集約される。 

 
ゴールを決めるのあたって、最も大事なポイントは「極限まで解像度」をあげること。 
 
それを可能にする手段が「想像」です。 
 
その「解像度の対象」はわたしなりのまとめでは大きく2つに分けることができました。
 
  1. お客さん(カスタマー)
  2. 全体像(お客さんを取りまく外部要因)

 

 水野氏は仕事をするにあたって、この目的地をいかにくっきりと想像できるかが勝負だと言います。
 
 このゴールのイメージの解像度をいかに限界まであげることができるかを考え、工夫をすることが大事であることが本書からまず読み取れた要点です。
 
 順にその工夫をみていきます。 
 
 

お客さん(カスタマー)の解像度をあげる

 
ビジネスでは主要顧客を「ターゲット」といい、どんなお客さんが自分たちの顧客となるのかをあらかじめ決めます。
 
 しかし、大事なのは「ターゲットを決めることではなく、ターゲットの決め方である」と水野氏は指摘しています。
 
 つまり、どのようにして”ターゲットを絞るのか”という考え方が大事であるということです。
 
 「若い男性」、「大学生が手に取りたくなるようなもの」...、というような感じであればターゲットを決めたとは言えないのです。
 
これではぼんやりとしすぎている。 
 
大事なことはターゲットを”絞る”ことだと言いました。
 
 この「絞る」とはどいういうことか? 僕はこれは「憑依(ひょうい)する」という感覚と同じではないかと思っています。
 
ホラーな表現となってしまいましたが、要するにそのターゲットに「なりきる」のです。 
 
例えば、その思い描いている人は
 
どんな食べ物が好きか?
いつも聞いている音楽は?
趣味は?
どんな職場で働いている?
日々の悩みは?
 
... といったような質問に対して、パパッと答えられるぐらいにまでくっきりとその人物を浮かび上がらせるのです。 
 
そのためにありったけの想像力をフル稼働させることが、「お客さん(カスタマー)の解像度をあげる」ということなのです。
 
 ただし、憑依しすぎると今度は「自分だったらどうなのか」を失ってしまいかねません。
 
 水野氏は自分もひとりの人間であることを忘れず、持っている「素の感覚」を置き去りにしないことも重要だと注意を促しています。  

 

 

次に、全体像です。

 

 

全体像(お客さんを取りまく外部要因)の解像度をあげる 

 

全体像とは簡単に言えば、お客さんが実際に来店(来場)している風景の写真だとイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。

 

その時その場の一コマをどのように設計すれば、自分の仕事は上手くいくのかを「画像」レベルでイメージすることがここでは大事です。

 

とはいえ、たとえ「画像」であってもピントがボケていたり、被写体までの距離が遠すぎて見えないものだと意味がありません。

 

きちんと1枚のベストショットを撮ることができるように、ここでも想像力をフル稼働します。

 

 では、どこに向けて、集中的にあたまを使うことが全体像の解像度をあげることに繋がるのでしょうか?

 

それを次のようにまとめてみました。

 

  • 「あたりまえ」を疑う
  • 「そもそも」を疑う
  • 「そもそもそれが本当に必要なのか」を問う
  • 「時間軸」で問う
  • お客さんの表情・喜びの対象・出てくる声

 

 

 「あたりまえ」を疑う
→依頼者にとっては常識となっている事柄を、本当にそれは「あたりまえなのか?」から疑ったうえでアプローチすること。
 
「そもそも」を疑う
→いわゆるそもそも論として本当にそれがこれからのプロジェクトの「前提」として相応(ふさわ)しいものなのかを疑ったうえでアプローチすること。
 
「そもそもそれが本当に必要なのか」を問う
→依頼者が提示している「手段」が果たして本当に適切なものなのかを疑うということ。その際に大事なのは、その手段によって達成されるべき目的がなんなのかである。言い換えれば、依頼者の依頼内容をそのまま飲み込むのは危険であるから、一度本当にそれを実行していいのかを確認することが大事。
 
「時間軸」で問う
→これは法律・差別問題・結果が出たその先のことなど、もしそのプロジェクトを実施した時に最低限のマナーをきちんとクリアして、長期的にみても問題ないのかを確認する。
 
お客さんの表情・喜びの対象・出てくる声
→そのプロジェクトを実施した時に、実際にお客さんに及ぼす「影響」とその「結果」をイメージするということ。お客さんにどのような変化がもたらされているのかをイメージする。
 
 
 
 これ以外にも要因は様々あると思いますし、仕事の内容によって考えるべきことは変化しますが、
とにかく目的地を決めるにあたっては解像度を極限まで高めるために尽力することが大事であるということをお伝えしたかったまでです。
 
 
(本書には実際に水野氏のケーススタディを学べるのでもっと細かく知りたい場合は手にとってみてください。)
 
 
最後に、目的地を決めるにあたってとても参考になる水野氏の考え方をご紹介したいと思います。
 
 
 

アイデアには2段階ある

アイデアは「広げる」と「絞る」の2段階があります。
目的地を決めるにあたっては、まず「広げる」ことが必要です。地図を広げるイメージで「あっちのほうがいいかな」「こっちのほうがいいかな」と探ってみる。例えるなら「アメリカかな?ヨーロッパかな?」という感じです。そこで大体の行き先が決まったら、次に絞っていきます。より詳細に「ロンドンだな」とか「ニューヨークだな」というように絞っていく。目的地がもし2カ所になるのなら、両方の道を歩いていけばいいのです。(本書P28より引用)
 
このたとえ、すごくわかりやすくて腑に落ちませんか?
 
 
仕上げに
「どうなったら成功か?」+「なぜそうなった時に成功と言えるのか?」
「その成功を目指すためになぜその手段をとるのか?」
 
ということをロジカル(論理的)に説明できることも大事になります。
 
 
自分が考えた構想を、相手にも納得してもらえるように説明するためにも結局はどこまで「想像」できるかが問われていることは明らかです。
 
 
 
次回は次のステップである、「目的地までの地図を描く」について詳しくみていきたいと思います。
 
 
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... 次編に続きます。)
 
 
 
 
 <参考書籍>