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混沌世界の処世術③

 

BOOK&coffeeへようこそ

 
BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 
 
 
今回のテーマは「整理」です。
 
 
 
複雑化した世の中で、自分が生きやすい環境をつくるためにはどうすれば良いか?
そのヒントをお伝えできればと思います。
 
 

 

 
 
 
取り上げる書籍は、
『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和)
[日本経済新聞出版社]です。

 

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 <目次>
(前回)
①「整理術」が必要である理由 
「整理術」ってそもそもなに? 
今回
③「整理術」のプロセス
 
 
 <次回>
④思考の整理術  
 
 
 
 
 
 

 おさらい

 
前回は「整理術」とはそもそも何かを題目に、整理術の要点をまとめてお伝えしました。
 
今回は実際に「整理術」を行うにあたっての道すじをお話しします。
 
一体どんな方法でやっているのか、佐藤可士和氏の頭の中をのぞいてみましょう。
 
 
 
 

整理術のプロセス

 
 整理術はどんな道程を経て行えるのかをご紹介します。
 
まず、次のようなプロセスが整理術の大きな枠組みになります。
 
  1. 状況把握
  2. 視点導入
  3. 課題設定
 
この3段階をこなしていきます。
 
それぞれの段階を詳しくみていきましょう。
 
 
状況把握(1/3)
 
「状況把握」とは対象としている問題の情報(問題の構成要素)を可視化することです。
 
本書では医者が患者の病状を知るための、”問診”という例えが紹介されていました。
 
例えば、親が子どもの面倒を見るシチュエーションで考えてみます。
 
子どもの成績や学校での生活面に関しては主に先生の話から、体調面や悩み事は本人から集めると言ったように、
 
我が子に関する情報を集めて、子どもがどんな状態であるのかを把握するプロセスがここでいう状況把握に該当します。
 
ここでのポイントは問題要素を可視化して、目に見えていなかった情報を調査することにあるといえます。
 
 
 
視点導入(2/3)
 
1の状況把握で明らかにした情報は、問題を構成する要素です。
 
集めた情報はとりあえず目の前に散乱している状態。
 
ポツポツと点が散らかっているのようにバラバラな状況にあります。
 
ですから、それらをキチンと整頓するために、要素の因果関係を突き止めていく作業をしなくてはなりません。これが「視点導入」です。
 
 
ここでの要点は「問題の本質を表面化する」ことにあります
 
 
つまり、「問題の核となっているのものは何か?」、それを突き止めることに意義があります。
 
 
先ほどの例でこのプロセスを見てみましょう。
 
 
受験生の娘さんにとって、もちろん達成したいのは志望校合格。
 
娘さんの「成績」を問題だと捉えるならば、親御さんがどんな視点でそれを見るかによって、娘さんへかける声も変わってくるでしょう。
 
 
志望校がレベルが高い学校であるならば、
「まだまだ気を抜かないよう、最後まで頑張れ」といった励まし。
 
 
もし体調面という視座であれば、
「しっかり寝なさい、寝ないと勉強がはかどらなくなるよ」となるかもしれません。
 
 
要するに、”視点を持ち込むことで、娘さんの「成績」に影響する中心となるポイントは何か?、を考えているからこそ、適切な声かけを行える”
 
と、見てほしいところになります。
 
 
問題の本質を表面化することで、自ずと何を解決すればいいのかという方針を考えることができます。
 
 
ここでいう、「何を」こそ、次の段階の「課題設定」の部分につながってきます。
 
 
 
課題設定(3/3)
 
「課題設定」とは前述した通り、何を解決するのかを明確にすることを指します。
 
 
数ある問題要素のうち、核となるものを明確に打ち出して、それをもとに解決に導く最終プロセスです。
 
 
登るべき山を見据え、どのルートで山頂(問題解決)を目指すのかというイメージが本書にはありました。
 
 
ここで注意です。
 
 
このプロセスにおいて肝心なことは、
問題の本質をきちんと捉えることができているか」という点です。
 
 
チェックすべきポイントは、
問題要素に「プライオリティをつけること(優先順位の決定)」ができているか。
 
 
プライオリティとは優先順位のこと。
 
 
つまり、問題をつくっている要因を、ある基準から精査し、並べかえて最も解決すべきものを選別する作業が必要なのです。
 
 
その際、プライオリティを決めるにあたって大事なのは「何が一番大切なのか」という基準です
 
 また、それはTPO、すなわちその瞬間その状況、環境によって答えは多岐にわたります。
 
 
前述の例で考えてみます。
 
娘さんの成績の良し悪しを決めている一番の要因を見つけるためには「娘さんにとって、何が一番重要か」という視座が必要となります。
 
 
生活面、人間関係、環境面など、視点によって出てくる要因は様々でしょう。
 
 
大事なのは”娘さんにとって”それらの要因はどう関係しているのか、という部分です。
 
 
例えば最近点数が取れない原因が「睡眠不足」にあるならば、勉強不足といった他の要因よりも、睡眠不足を解決してあげることの方が先決だと判断できます。
 
 
そして、
1番が決まれば2番以降もきちんと整理します
 
 
睡眠不足の次に大事なのは「勉強量が足りていない」こと、その次は「食事をきちんと食べていない」こと,,,
 
という風にプライオリティをつけることが大事なのです。
 
 
それができないと、極論この順番の最下位に当たるような「漫画を見ること」が悪いといって、禁止にするような解決方法を導きかねません。
 
 
もしかしたら、娘さんにとっては漫画がちょうど良い息抜き材料になっていたかもしれないのに,,,。
 
 
このような的外れな解決が、また新たな問題を増やして逆効果、という展開を生んでしまうことにもなりかねないですね。
 
 
だから、何が問題の本質なのかを見極めるためには「プライオリティをつける」ことが大事になってきます。
 
 
話が長くなったので、もう一度まとめます。
 
 
問題解決を導くにあたっては、問題の核に照準をきちんと合わせる必要があります。
 
そこができて、はじめて「課題設定」に意味が持てるのだということを意識しておくことが大事なのです。
 
 
 
 この3段階を表にまとめて見ます。↓
 

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整理術のプロセス
 
 
 
以上が整理術のプロセスです。
 
 
佐藤可士和氏の整理術の回路、ぜひとも参考にされてみてください。
 
 
次回は今回のプロセスを使ってみようと思います。
 
本書には空間、情報、思考の3種類の整理術が紹介されています。
 
中でも一番感銘を受けた「思考の整理術」について、わたしなりのまとめを紹介して締めくくりたいと思います。
 
 
 
本書には佐藤氏が実際に整理術を生かした実例がたくさん紹介されていますので、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... (次編、最終回です。)