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混沌世界の処世術①

 

BOOK&coffeeへようこそ

 

BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 
 
 
今回のテーマは「整理」です。
 
 
 
複雑化した世の中で、自分が生きやすい環境をつくるためにはどうすれば良いか?
そのヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和)
[日本経済新聞出版社]です。
 
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<目次>
今回
①「整理術」が必要である理由
 
<次回以降>
②「整理術」ってそもそもなに?
③「整理術」のプロセス
④思考の整理術
 
 
 
 

 


 
 
整理術が必要である理由
 
 
 
 
今回は「整理」についてのお話です。
 
 
 
読者の皆さんは「整理」と聞いて、どういうイメージを思い浮かべるでしょうか?
 
 
わたしの場合は、
物が散らかっている部屋の「片付け」や、
資料を見やすく「編集」することを思い浮かべます。
 
 
 
しかし、今回ここでお伝えする「整理」はそのイメージとは異なったものになります。
 
 
 
ではその真意とは一体どんなものでしょうか。
 
 
 
それを飲み込みやすくするために、まずはわたしたちの時代についてお話する必要があります。
 
 
話の本筋からは遠くなりますが、
あとあと大事なポイントとなりますので、少々お付き合いください。
 
 
 
 
さて、
わたしたちが当たり前のように過ごしている日常についてをここでは考えていただきたいです。
 
ポイントとなるのは”インターネット”の存在です。
 
 
わたしたちは「インターネット」という言葉を知らない人はいないほど、
社会に溶け込んだ存在として認知されています。
 
 
 
インターネットは人々の生活において、必要不可欠なものとなっています。
 
 
その恩恵が、社会の革命的発展に通じていることはご周知のとおりでしょう。
 
 
しかし、反面、インターネットがもたらしている危険な影響もあります。
 
 
ここでお伝えしたいポイントは、そのインターネットによる副作用にあります。
 
 
 
わたしたちにとっては有害ともなりうる面とは一体なにか?
 
それは
 
”現状を把握することが困難になっている”
 
ということです。
 
 
 
どういうことかを説明します。
 
 
 
ここで述べている「現状」の対象について考えてみてください。
 
パッと思い浮かぶのは、「社会」の現状、これはもちろん該当します。
 
例えば、インターネットによって、情報の流通量、および価値ある情報の循環は目まぐるしいスピードで変化していること。
 
これは、社会的視点でインターネットの影響を捉えると見えてくる部分です。
 
 
もっと身近に考えてみましょう。
 
 
では、社会を構成している「わたしたち」の場合はどうか。
 
まだこれだと視野が広くて身近に考えられません。
 
もっと視点を近づけてみてください。
 
するとその対象は最終的に「自分」に行きつくだろうと思います。
 
 
 
自分の現状を把握する」ー。
 
 
 
わたしはこの視点で自分について考えたとき、かなりギクッと突き刺さったものがありました。
 
 
 
読者の皆さんはどうでしょうか。
 
 
 
わたしの場合、どうして全身に衝撃が走ったのかをじっくりと紐解いていくと、例えば以下のようなものが原因として出てきました。
 
 
・自分は将来どうしていくべきなのだろう?
・今の自分がやるべきことはなんだろう?
・なんとなくで、現状を過ごしていないか?
・自分が誰かの役に立てる分野ってなに? etc…
 
 
このように、あげればキリがないくらい、そういえば”自分”についてよくわかっていないことがブワッと出てきました。
 
そして、いずれも共通して”自分に対する疑問”が出てくるのです。
 
 
言い換えると、自分の中に”答え”を持っていない状態、とも捉えることができます。
 
 
これについての良し悪しは賛否両論あるかもしれませんが、
わたしはこの状況に対して危機感を覚えたため、これは良くない状況だったと判断しています。
 
 
なぜなら、自分について探求できていないということは、自分という存在を希薄にしている状況だと思ったからです。
 
 
わたしの話ばかりで恐れ多いですが、もうしばらくおつきあいください。
 
 
わたしの場合、将来こうなりたいなぁという願望はもともと持っていました。
 
しかし、
 
自分はこうなりたい、ああなりたいという夢があっても、現状の自分にきちんと視線が向けられていない状況では、
いつまでたっても夢は夢物語で終わってしまうことが約束されてしまうのではないか、と思えたからです。
 
 
 
 
なぜなら、現状を見れないということはどれだけ自分が夢に向かって進んでいるのかわからないーそのうえ、そんな状況だと、前進を継続することも困難だと思えたからです。
 
 
 
 
さらに、なぜ今までこの状況に気づくことができなかったのかについても同時に考えてみました。
 
 
そして、ここがわたしにとっては最も悔しいところとなりました。
 
 
 
 
気づけば、わたしは長い間自分のことについて知らないということはない!と思って生きていました。
 
 
そうです、今回の件はつまり、
自分自身について誰よりも理解しているという自負があったのにもかかわらず、起こっているケースなのです。
 
自分についてわかっていた"つもり"になっていたことが本当に悔しいし、恐ろしいことだと思いました。
 
 
 
こうなってしまった原因も心当たりがありました。
 
 
それがインターネット上の情報の鵜呑みです。
 
 
 
簡単にまとめれば、
他者の発信内容について、自分で深く考えることなく、共感できる内容にはホイホイ乗っかっていました。
 
 
とにかく、いろんな情報に自分は踊らされていたことは確実です。
 
例えば、今の時代は好きに生きていける時代やら、大学生のうちにやっておくべき〇〇〜とかよくみますよね。
 
その類のものをたくさん、たくさん情報収集して、共感できるものには飛びついて、そして変にその考え方にプレッシャーを受けて...を繰り返していたわけです。
 
これが不幸を生んでしまったきっかけです。
 
 
また、本書を読んでいて著者の佐藤可士和(さとう かしわ)氏はこの点についてわかりやすく言及されていました。
 
(略)多くの人は、自分の目の届く限られた範囲内で現実を理解し、あまり疑問を持たず、世の中をシンプルに捉えているのではないかと思います。まず、こうした状況に危機感を持つことが、問題解決への第一歩となるのです。現状把握の難しさを認識しないままだと、物事の本質に迫り、筋道を立てて考えてみようとまでは思えないでしょう。また、自分で判断ができず、他者の表面的な分析に振り回されてしまう羽目になります。調査の結果や世間の常識を鵜呑みにしてしまい、現状把握ができたつもりになっているケースが多々あるのではないでしょうか。(本書P43より)
 
 
 
わたしのケースがもうそのまま言語化されていて、ぐうの音も出ません。
 
 
 
わたしの話が長くなってしまい申し訳ありません。
 
 
 
ですが、わたしは佐藤氏の上記の言及をみたときに、
 
これはわたしにだけ起こるようなケースではなく、
意外と多くの人が抱えている問題なのでは?
 
と考えられたため、わたしの例をご紹介させていただいたわけです。
 
 
 
 
ここでお伝えしたかったことをまとめます。
 
 
要するに、わたしたちは簡単に情報に踊らされてしまう生き物だということを気づいてもらいたいわけです
 
 
 
このインターネットによって現状が把握しづらいのは、まさに”リアルとバーチャルの境界”がない社会であるからです。
 
 
佐藤氏の見解が、ここでのまとめになりますので紹介します。
 
 
現状を把握するということが、不可能に近いくらい難しい。これは、実は大変危機的なことだと捉えています。
普段の生活ではあまり意識しないかもしれませんが、現代社会というのは非常に複雑な状況です。リアルな世界とインターネットなどのバーチャル世界が境目なく存在し、脳の中で作られた"脳化社会"がイメージ世界として広がるなど、いくつもの世界が混在し、とてつもないカオス状態が蔓延しているのです。ー(略)ー情報は刻一刻と変化しています。ただでさえ数多くある情報が、視点によって全く違うものになったり、さらに変化し続けているわけです。そう考えると、現状を把握するというのがいかに難しいことなのか、想像していただけるのではないでしょうか。(本書P42-43より)
 
 
 
佐藤氏が言うように、
情報がものすごい量とスピードで行き交うこの社会で生きていくにあたって、
 
どの情報を信じるか
 
が大変難しいのが現代の特徴なのです。
  
 
 
では、わたしたちは油断すると迷走してしまうかもしれないこの社会において、一体何を大事にしなくてはならないのでしょうか?
 
 
 
そのヒントとなるのが、今回取り上げた書籍にある、「整理術」です。
 
 
 
そして、わたしが紹介する”整理”の真意はこの佐藤氏の考え方を紹介することに通じます。
 
  
まずは、自分が見ている世界の”当たり前”を疑う姿勢を保つことが、整理術を行う上で重要なポイントです
 
 
 
読者の皆さんもぜひ、心当たりのある方はその姿勢を今日から意識してみてください。
 
 
 
次回はお伝えしたい「整理術」がそもそも何かについて紹介したいと思います。
 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... (次編へ続きます)