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「過去」は単なる「解釈」にすぎない(2/2後編)

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前編の続きから) 

 

なぜなら、この人物Aは変わりたいと意識的には思っているのだろうが、「本当は変わりたくない」というのがこの人の答えだからだ

 

そう判断できる理由こそ「解釈」を見れば一目瞭然である。その「解釈」によって見られる結果が、「いま」の自分を肯定しているか否定しているかを見ればいい

 

この視点から見れば、人物Aは「家が貧乏である」→「だから、いまの自分が不幸なのは正しいことだ(仕方がないことだ)」という判断を下している。つまり、「いま」の自分を肯定している。

 

より冷徹な人物からはこうも捉えられてしまうだろう。「この人物は貧乏とうたっているが、それは話の仮面として使っているのだろう。美しいストーリーにしたてるその話の展開は見事だ。一方で、実際は本当はやればできるといった根拠なき慢心を隠しているようにも見える。君が自覚している努力不足を、みんながいる場で否定されたくないだろうからね。」とも。

 

 

そう、人物Aは自分に満足していないのかと思いきや、実はその逆なのだ。

「いま」の自分でOKとする「解釈」をしている限りは、「いま」の自分に満足しているといえてしまう

 

ということは、人物Aに前進や成長といった展開は果たして望めるだろうか。

そう考えたときの着地地点が前述した結論というわけだ。

 

一方で人物Bを見てみよう。人物Bは「目標に到達するまでには時間がかかることを自覚しつつ、その目標への道は自分に開かれているものだ」と考えている。

 

「どうせ自分なんかが、あの人のようになれるはずがない」とは思っていない。

 

つまり、人物Bは「いま」の自分を否定していることがわかる。ただ、ここで見誤ってはいけないのはこの人物Bの場合でも「いま」の自分には満足しているという点だ。

 

あくまでも注目すべきは「解釈」であり、そのフィルターを通した上での評価である。

 

人物Bは「いま」の自分が置かれている環境や状況は正しく認識しており、その事実をきちんと飲み込んでいる。

 

ただ「意味付け」によっての評価は、「いま」の自分は否定しており、これからやってくるありたい自分の方を肯定している。

 

それとは別に、「いま」の自分の姿には満足もしているのだ。

 

自分が本来ありたい姿は「いま」の自分ではなく、これから先にやってくる自分にあるとしているのである。

 

人物Bがもし「いま」の自分に満足できていなければ、こうも「貧乏」であるという現実に対してポジティブにはならないと思われる。むしろ、悲観的にとらえているだろう。

 

そうなったとき例えば次のような声を漏らしていたかもしれない。

 

「いつまでたっても家庭環境には不満がある。許せない、どうして私がこんな目にあうのだ。もういい、どうにかしてこの状況を打破してみせる。」

 

 

こうなると前向きではあるのだろうが、やはりニュアンスが変わってくる。「いま」の自分に満足できていなければ、過去を否定してしまうのだ

 

自分には似合わない事実は受け入れられず、遠ざけてしまうことになってしまう。

 

こうなった場合、人は if(もし〜だったら)と妄想にふけることになりかねない。しかし、現実を直視しない限りは前に進むことはできないのだから、やはり過去をきちんと受け入れられるかどうかも、ここでは重要なポイントになる

 

 

 

「人間はいつでも、自己を決定できる存在である」

 

今回の考え方は上記の言葉を残したアルフレッド・アドラーが提唱した理論に基づいている。興味がある人はぜひもっと彼の考えに触れてみてほしい。

 

さて、話を戻そう。

 

先ほどの人物AとBが目の前にいるとする。もしあなたが投資家であれば、どちらの将来を応援したいと思うだろうか。

 

 

そう考えたとき、それぞれの人物に「いま」の自分に対してどんな「解釈」を持っているかを聞き出してみるといいだろう。

 

 

「もし自分が裕福だったら...」と可能性の中に生きようとしているのか、「貧乏だからこそ、学べることもたくさんあった。これからは〜」とハンデを前向きにとらえて歩みを進めようとしているのか、じっくりと話を聞くのだ。

 

大事なのは、過去が「いま」を決めているのではないという極めて現実的な視点を忘れてはならないことである。

 

 

過去に「いま」を決めさせてはならない。「いま」が過去を決めるのだ。

 

 

私たちは自由に、積み重ねてきた「いま」に「解釈」を与えることができる

 

過去を編集し放題の永年使用可能なプレミアチケットを持っているのだ。

 

 

人は現在の目的に沿って生きている生き物である。その原理はみずから退かない限り、私たちを裏切ることはない。

 

 

 

※今回はあくまでも考え方の1つである。ご自身の状況に合わせて、役立ててもらえれば幸いです。

 

 

 (そろそろcoffee breakとしましょう...☕️)

 

 

※最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次回もお楽しみに。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日々の『学び』を丁寧に1冊の本に仕上げて、それを本棚に並べる。時間の流れとともに本棚の光景の変化を楽しむことができれば、こんなに心が踊る楽しみはない。

 

かつてなんとなく”ふと思ったこの声”が原点。

時を経てこの想いを体現したくなり、「せっかくだから実際に並べた本を誰かに読んでもらえるようにしよう」と構想を練って創り上げた場所がここ「BOOK&coffee」です。

 

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