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成長レシピ(第2号)ー本屋にいくー

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 BOOK&coffeeへようこそ
 
BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 

いざ時短!今日からできる”成長レシピ”

BOOK&coffeeの新たなコーナーを追加。
 
いざ時短!今日からできる”成長レシピ”
 
ここでは、わたしが実際にいろいろな本を読んで導き出した「成長」につながる行動のポイントをまとめています。
 
決して手軽ではないかもしれないけれど、今日から「自分のルール」にすることを徹底し、習慣化すれば必ず自分に良い変化をもたらせる魔法のような”レシピ”をご紹介。
 
読者の皆さんの悩んでいる時間をショートカットし、「今日からできる!」をお約束できるように工夫して編集しています。
 
ぜひ参考にして、気にいるものがあれば取りかかってみてください。
 
今回のテーマは「本屋に行く」です。
 
それでは、ごゆっくりお楽しみください。
 
 

 なぜ本屋?

 
読者のみなさんにぜひオススメしたいのは「本屋へ出かける」ことです。
 
なぜ本屋にいくことをオススメするのかといえば、たくさんの”気づき”を得ることができるからです
 
もっといえば、今の自分が何に興味を持っているのか、今の自分は何を欲しているのかを知ることができます
 
例えば、コーヒーに関する書籍が目についたらば、今の自分はコーヒーに関することに興味を持っているんだ。なんで自分はコーヒーに興味を持っているんだろう...?
 
という風に、自分自身と自然と対話をする時間ができるのです。
 
ちょっとした冒険気分で有意義な時間を過ごすことができます。
 
 

本屋へ行くメリット

 
本屋へ行くメリットは前述した通り、さまざまな”気づき”を得ることができるということがあげられます。
 
もちろん、それ以外にも本屋へ行くと味わえるおもしろさはあります。
 
次に、わたしが実際にメリットと感じていることをまとめてみます。
 
  1. ビジネスのヒントを発見できる
  2. 生活の解像度をあげることができる
  3. 著者との出会い
  4. 未知を知ることができる
  5. 時代の流れに触れることができる
etc...
 
代表的なものはこの5つです。
 
 

ビジネスのヒントを発見できる

 
ビジネスのヒントとはすなわち自分のキャリアや仕事に関わるアイデアのタネのことをさします。

 

アイデアとは持っている知識の掛け合わせですから、本屋はその材料である知識を作物の収穫のように集める場として、適しています。

 

また、自身の視野を多角的に広げることができるため、全然違う分野の知に思わぬヒントを発見できます。

 

 

生活の解像度

 
生活の解像度とはいろんな視点から物事を捉える能力のことをさします。
 
つまり、知識を集めれば集めるほど、その分、幅広い視点から1つの物事を考察できるわけです。
 
本屋に習慣的に訪れ、さまざまな本を手にとって読んでみたり、実際に購入して熟読したりを繰り返すことでその効果はどんどん色濃くなります。
 
 

著者との出会い

 
著者との出会いもおもしろいです。
 
これは、実際にどういう人が世の中で活躍されているのかや、その著者の価値観を知ることができます。
 
著者との出会いは人間の”生き方”のパターンを蓄積することに繋がります。
 
他の人の生き方を知ることで、自分の生き方を考えるきっかけやヒントを手に入れることができるのです。。
 
自分とは違う生き方や、価値観に触れる体験がでにるのは、本屋ならではのメリットといえそうです。
 
 

未知を知ることができる

 
これは言葉の通りそのままです。
 
自分はどの分野について詳しく知っていて、反対にどの分野がうといのかを直感的に仕分けすることができます。
 
「知っている・知らない」を綺麗に整理するには最適なのです。
 
 

時代の流れに触れることができる

 
本屋にはいま何が”トレンド”となっているのかが言語化されています。
 
例えば、本屋にはオススメコーナーがあると思いますが、どんなものが売り上げランキングの上位を占めているのかや、どんな本が世の人々に長年愛されているのか、といったことを情報収拾できます。
 
時代の変化によってもたらされている人々のニーズの変化をそのまま感じることができるのです。
 
「最近は考えるスキルを身に付けることが大事なんだー」
 
「へー今は独学がキーワードなのね。」
 
といった”気づき”を得ることがここでは大事です。
 
 シンプルに本のタイトルにも、トレンドワードが使われていたりする場合もあります。
 
 

本屋で過ごす時間の生産性を飛躍的に高める方法

 
本屋をプラプラと散歩しながら、さまざまな本と出会い、著者や自分とコミュニケーションをすることだけでも、もちろん効果的です。
 
最後にご紹介したい大事なポイントがあります。
 
実際に、わたしが、「この本屋で過ごす有意義な時間を もっと濃密にできないか?」と思ってやり始めたある方法があります。
 
本屋で過ごす生産性を飛躍的に高める簡単な方法、
 
それは、”メモ”です。
 
僕はFastEverというアプリを使ってスマホで気づいたことをすぐにメモしています。
 
 

加えて、Evernote(https://evernote.com/intl/jp)を愛用しており、ここに集めた”気づき”をストックしています。

 

 

FastEverは無料ではありませんが、パッとメモができて、さっとEvernote内につくっているアイデアBOXに放りこむことができらので、おすすめです!

 

これでなくても、今は無料のメモアプリが充実しているので使いやすいものを探してみてください。

 

わたしがメモをオススメする理由は、まさに”気づき”のアンテナをより、敏感にできるからです。

 

本屋だからこそ収穫可能な”気づき”はたくさんあります。

 

僕は本からはもちろん、そこに来ている他の人がどんな本を手にとっているのか?や、年代層によるトレンド、時間帯によって変化する来店者といった一次情報にもアンテナを張って情報収拾とメモをとっています。

 

 

「本屋へ行く」、簡単なのでその効果をぜひ体感してみてください。

 

 

 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... )

 

 

 

 

 
 

成長レシピ(初号)ー断捨離ー

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いざ時短!今日からできる”成長レシピ”

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いざ時短!今日からできる”成長レシピ”
 
ここでは、わたしが実際にいろいろな本を読んで導き出した「成長」につながる行動のポイントをまとめています。
 
決して手軽ではないかもしれないけれど、今日から「自分のルール」にすることを徹底し、習慣化すれば必ず自分に良い変化をもたらせる魔法のような”レシピ”をご紹介。
 
読者の皆さんの悩んでいる時間をショートカットし、「今日からできる!」をお約束できるように工夫して編集しています。
 
ぜひ参考にして、気にいるものがあれば取りかかってみてください。
 
今回のテーマは「断捨離(だんしゃり)」です。
 
それでは、ごゆっくりお楽しみください。
 
 

断捨離

まず「断捨離」について説明します。

断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、

  • 断:入ってくるいらない物を断つ。
  • 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
  • 離:物への執着から離れる。

として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは一線を引く。

(Wikipediaより引用)

 
ウィキペディアによれば上記のような説明がされてあります。
要するに「断捨離」とは”本質のみを洗い出す行為”だとわたしはとらえています。
 
言い換えれば、無駄なものを0(ゼロ)にするということ。
 
ここでご紹介する「断捨離」のポイントは、「今の自分にとって」無駄なものと、必要なものは何かを整理整頓することにあります。
 
 
 

何を断捨離するのか

 
断捨離する対象は本当に幅広いと思います。
代表的なものとなれば、次のようなものがあげられます。
 
  • 生活空間(持ちもの)
  • 人間関係
  • 仕事
 
生活空間は自分の部屋においてあるモノや普段使っている道具が該当します。
 
人間関係はその名の通り自分が付き合っている人のつながりを指します。
 
仕事はご自身の職業です。
 
 
 

断捨離のススメ

 
ここからが本題です。
そもそも断捨離が成長と一体どう関係しているのかと思うかもしれません。
 
結論からいえば、わたしが断捨離を進める一番の理由は、”生産性を飛躍的に高めることができる”からです。 
 
わたしが大事にしたいことの1つに、”時間を大切にする”というのがあります。
時間は有限。となりのあの子も、あそこにいるおじさんも、自分自身もみんな与えられた1日は24時間と平等です。失った時間は二度と帰ってきません。
 
1日が24時間って決められているとはいえ、どうにかこれを25時間、26時間と増やす方法はないのかと考えたときに、行き着いた答えが、例えばそれを終えるのに2時間必要なモノゴトを、1時間で済ませることができれば新たな1時間を生み出せる!これでいいじゃないか!という中身の「濃縮」の観点に行きつきました。
 
それを実現するために最適な手段がまさに「断捨離」であった、という経緯です。
 
なぜ、断捨離が最適な手段だと言えるのか。
これは断捨離が秘めているポテンシャルについて考えることで見出せます。
 
断捨離によって、無駄を0にする。
それはもちろんそうなのですが、これはただの結果論にすぎません。
 
そうではなくて、捉えるべき断捨離の肝は、
”今の自分にとって大事なものを、もっと大事にするために、無駄にあたるものを捨てる”という「集中」の観点に集約されるのです。
 
そう、全ては何に集中すべきかはっきりとさせることを目的としているのです。
 
「集中」するにあたってやっかいなのは、目の前にもし無駄なものがあれば、それにも集中するためのリソースが勝手に割かれてしまうこと。意識が散ってしまうのです。
 
逆にいえば、目の前のものが全て自分にとって大事なものだけであれば、無駄なものに意識を使わなくて済むわけです。こうなれば「集中」にあたっての燃費がよくなることは明らか。
 
この”必要と無駄”を選別し、必要なものだけを手元に、それ以外は捨てることができれば、最適な集中環境を実現できます。
 
だから「断捨離」なのです。
 
この断捨離のポテンシャルが、ものごとを合理的に進めるための潤滑油としてうってつけであることをご理解いただけたかと思います。
 
 

「断捨離」の方法

先ほどあげた断捨離の対象があります。

 

  • 生活空間(持ちもの)
  • 人間関係
  • 仕事
 
 断捨離のハードルが決して低くはない3つですが、別にこれ以外のモノであってもこれさえ覚えておけば大丈夫!という最強の”断捨離ワード”があります。
 
わたしも普段から愛用している言葉です。
 
その断捨離ワードとは、
 
今の自分にとって、それは本当に必要ですか?
 
という質問なんです!
 
これを逐一(ちくいち)自分に問いかけます。
 
今の自分にとって「必要だと断言できる理由」がはっきりと言えるものならば、それは手元に残すべきものだと判断できます。
 
逆に、捨てた方が良い場合は、理由ではなく「いいわけ(屁理屈)」といった類の言葉が出てきます。「もったいない」はその代表例です。
 
 

断捨離の対象の探し方

 
自分にとっての「無駄」は、日常にどこか「違和感」があるシーンに出てきているものです。
そんな例をいくつかご紹介します。
 
 
・持ち物が多いせいで、いつもカバンの重量が人一倍重い
→肩こりなどを発症。健康に害。
 
・部屋が片付いていない
→ホコリが蓄積しやすい。掃除頻度も少なくなりやすい。生活にハリがなくなったりする。
 
・机が散らかっている
→勉強の効率や作業の効率が落ちる。特にアイデアを考えている最中などに脳のメモリーや集中力を削がれる原因になる。
 
・意味のない飲み会
→人付き合いのためや、惰性の飲み会はただの時間の浪費に繋がっている可能性が高い。もちろん使ったお金も無駄になる。自己投資の時間や資産を分散させている。
 
・イヤイヤやっている仕事
→やりたくない仕事を我慢してやっていればストレスの温床にしかならない。自分の得意分野を生かせる分野や、やりがいを見出せる職に転じることを考えた方が良い。人生を浪費している典型例。
 
 
以上のようなものに断捨離ワードを投げてみると効果的です。
いつもの日々において、自分にビビっとくる「違和感」にアンテナをはっておくことがここでは大切です。
 
 ちなみに最近のわたしの断捨離はYOUTUBEとTicTokをスマホからアンインストールしたことです。
 
読者のみなさんは、いわゆる関連動画機能があることで、1本みてまた1本視聴...の無限ループで再生してしまい、いつの間にか1日を終えてしまった...なんて体験はありませんでしょうか?
 
わたしは実際におちいっていたので、どうにかしなきゃ...と、しばらく頭を抱えていました。笑
 
今はもちろん、断捨離によって解決できています。
 
 
ぜひ「断捨離」にトライして、その驚くべき効果を感じてみてください!
 
 
 
 
 

 

(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... )
 
 
 

変革者の言葉(初号)〜後編〜

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『死ぬこと以外かすり傷』(著:箕輪厚介)



 

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変革者の言葉

BOOK&coffeeの新たなコーナー
 
 
「変革者の言葉」
 
 
ここでは、取り上げた書籍に刻まれた著者の言葉に焦点をあて、著者が発したそれらの根本にある「考え方(ポリシー)」がどんなものであるかを読み取ることを大事にしています。
 
また一方で、普段の私の本の読み方の1つとして実際にやっていることを、
そのまま言語化してみると面白そうだ、というねらいからこの企画にいたっています。
 
さて、このコーナーでは2人の人物が登場し、実際に対談をします。
一人は私自身、もう一人は書籍の世界に没頭しているもう一人の私です。
言いかえれば、書籍そのものに憑依した自分がもう一人の人物です。
 
始めから終わりまで繰り広げられる会話は、完全に私の頭の中で起こっていることそのものです。本を読みながら起こっている化学反応を、読み物として楽しめるように編集しています。
 
※ご留意ください
あくまでもここで表現していることは、わたしの完全妄想によって創り出したフィクションです。実際の著者との対談をおこなったものではないことに加えて、著者や書籍に対して誹謗・中傷を行う目的は一切ございません。以上をご留意の上、お楽しみ下さい。ここでのゲストは著者本人ではなく、”本”そのものという感覚でやってます。
 
 
 
 

ゲスト紹介

 
「変革者の言葉」の記念すべき1冊目の書籍は、
 
幻冬舎編集者、箕輪厚介さんの著書『死ぬこと以外かすり傷』[マガジンハウス]です。
 
 
※表記
(K5):わたしです。
(M):書籍に憑依したもう一人の私です。(著者名のイニシャル)
 
 ※前編はコチラ

人間の腐敗

 
(M)言ってしまえば、死ぬカス(本書の略称)を世に出してしまった時点で、今までの自分は死んだも同然だと思っています。確かに手応えはあります。たくさんの名のある著者の方々からお声がけいただけるようになって、それはとてもありがたいことなんだけれども、これは僕にとってはある意味「腐敗」の兆候でもあると危険視しています。
 
(K5)なぜ「腐敗している」と言えるのでしょうか?
 
(M)難しくありません。単純に「成長がない」からです。居心地がいいということは挑戦していないということ。挑戦がなければもちろん成長を望むことはできません。成長がなければあとはもう腐っていくしかないんですよ。
 
(K5)一方で、それは「安定」と捉えることもできます。これは多くの人が望んでいることの1つでもあると思いますが、Mさんにとっては「安定」は「腐敗」とイコールなのでしょうか?
 
(M) 腐敗というよりは「死」に近いかもしれませんね。そもそもこの話においては、自分自身がどういう人間で、どんな時に自分らしくいられるのかを知っておくことが大事です。僕は変わり続けることをやめてしまうと、その時点で僕自身の価値がなくなってしまうことがわかっているんです。「価値」と聞くと、他者に求められている指標という部分は想像しやすいですが、大事なのは自分自身もまた自分という存在を求めていることを忘れてしまわないこと。僕自身が欲しい自分は、熱狂している自分なんです。熱狂していない自分なんて誰も欲してないわけですよ。僕も「おまえ、必要ないよね」って自分自身の存在を見捨ててしまうことになる。それがわかっているんです。
 
(K5)どんな時に自分の良さを発揮できるかを知っておくことが大事だと。
 
(M)あと、違う捉え方をすればその裏には恐怖があるということです。僕にとって一番の恐怖は「飽き」がくること。僕は行動し続け、変化し続けていないと必ず「飽き」てしまう。マグロは泳ぎ続けないと死んでしまう習性があることで知られていますが、それでいうと僕もマグロと同じです。僕自身は落ちるか落ちないかギリギリの網の上でこそ輝く人間だと思っています。まさに、安定とは真逆のステージが僕にとって最高のパフォーマンスを出せる環境なんです。
 
(K5) 生粋のギャンブラーですね。笑
 
(M)もちろんギャンブルの時期を乗り越えて、スケールしていくことも大事だと思います。でも、僕にとってはそれは性に合わないというか。安定のフェーズっていわば誰かに操縦を任せても進んでいけるわけじゃないですか。はたから見ればそれはうまくいっているのかもしれない。でも、僕にとっては誰がやってもできることをやっても仕方がないんです。僕じゃなきゃできないことをやらないと意味がない。だから、僕じゃなくてもできることは誰かに任せて、自分はずっと熱狂できることだけをしていたい。このポリシーの通りに生きることが僕にとっての自然体。そうやって死ぬこと以外かすり傷の体現者としていることがある意味使命みたいなものだと思っています。
 
(K5)今の話を聞いていて、あー共通しているかも!と思ったことがあります。これって企業でも同じようなことが起こっているなって。具体的には「イノベーションのジレンマ」がまさにそうだなと。この場合、大企業が皮肉にも安定を選び、保守的になってしまわざるを得ない体質になっているところを、ひっそりとつけいる隙を狙っていたベンチャーにガブッとやられてしまう。どんな生き方が自分にとってベストなのかは人それぞれかもしれませんが、総じて言えることは「成長」をやめてしまうことが「死」に直結することに加えて、このジレンマのケースのように、時代によって常に「変化」がもたらされているからこそ、「どこに向かって成長するのか」を知っておくこともまた大事だということ。それを見失ってしまえば、人間は腐敗する宿命を抱えざるを得ないんだと思いました。大企業は成長はしているつもりなのかもしれないけれど、実は伸ばすべきところに枝葉を伸ばしていなかったりする。そうなればもちろん、生命維持に必要な日の光を浴びることができない。ジレンマのケースでいえば、日が当たる位置がどこになるのかは、すでに先駆者がお見通しだったのさ、なんて場合だってあります。
 
(M)ひどい人は天地の方向さえもわかってない場合もありますよね。
地面に向かって枝葉を平気で伸ばしている。そんなことは無駄だって理論は誰にでもわかるんだけど、意外とそうしてしまっていることに気づかない人がいるのも事実。例えば、自分で情報を狩りに行くことさえおろそかにしている人なんかは、このご時世どっちが天でどっちが地かなんてすぐにわかんなくなるから絶対に死んじゃいます。
 
(K5)よく常識を疑え!ってこともよく聞きますが、誰が発したかもわからないものを、これは何だろう?と疑うことなく、目の前にあればゴクッと飲み込んでしまっている場合もそれに当てはまりそうですね。ずっと冷蔵庫に眠っていたものであるにも関わらず、賞味期限を確認する作業さえも面倒がってぺろっと食べちゃう。とっくの昔に期限が切れていた事実を知らずに。
 
(M)僕が一番強調したいことは、情報を集めていても「行動」しないと意味がないということ。目の前にせっかく自分のために切り開かれた戦場があっても、怖気付いて挑戦せずに放棄する人が本当に多い。僕からしたらあり得ないし、本当にもったいない。
 
(K5)だからMさんのように”本”という媒体を通じてたくさんの若い人を駆り立てている活動はすごく大事なことだと思います。私自身救われている面もたくさんあります。
 
(M)本を通じて僕はずっと”行動しろ”って背中を押すことしかやってないです。
本はそのためのツールでしかないと思っています。
 
 
 
こうして一冊の本を世に出した時点で、今までの僕は死んだも同然だと思っている。自分の経験やノウハウを語ったり、本にしたりした時点でもう、腐り始めている。NewsPicks Bookが軌道に乗って、僕はヒットメーカーのようにちやほやされはじめ、会議で大していいアイデアでなくても「さすが箕輪さん」と言われ、多くの立派な著者から「箕輪さんに編集してほしい」と言われる。とても、ありがたいことだけれど、その時点で僕の腐敗は始まっている。居心地がいいということは挑戦していないということ。成長していないということだ。(本書P166より引用)
 
ギャンブルのフェーズを超えてビジネスとして安定する。システマチックに回り始め、誰か一人の才能や熱狂に頼らずに進んでいく。上手くいくとはこういうことだ。悪いことではない。熱狂から持続のフェーズへ。さらに大きくスケールするうえで間違いのないプロセスだ。しかし、僕自身は、落ちるか落ちないかギリギリの網の上でこそ輝く人間だと思っている。動き続け、変わり続けないと飽きてしまう。僕が飽きていることは読者にはすぐにはバレないだろう。しかし、半年くらいのタイムラグがあって世間にもきっと伝わる。そうやって、多くのムーブメントが終わっていく。(本書P167より引用)
 
 幻冬舎の若手編集者、NewsPicks Book編集長という最高に居心地の良い立場を変えなくてはいけないと思っている。違う時間軸で、今までではできなかった発想とスケールの仕事をして、その経験を幻冬舎とNewsPicksでの仕事にまた大きく戻したいと思っている。変わり続けることをやめた時点で、僕という人間に価値はない。だから、活動の領域を変えていく。本は本のままでは意味がない。本の中で世の中を変えようと訴えるだけではなく、僕自身が手を動かして世の中を変えていく。(本書P168より引用)
 
大事なことは行動するかどうかだ。それだけが道を分ける。ー(略)ー僕は、行動せよと読者の背中を押す。本はそのためのツールでしかない。行動する人にとって今ほどチャンスの時代はない。(本書P169より引用)
 
 
 
 

予定調和を破壊せよ

 
(K5)時間が過ぎるのもあっという間で、そろそろ話を落ち着かせなくてはいけません笑。話をどこに着地させれば良いのやら。。。
 
(M)僕もそろそろ飽きてきちゃってたからちょうどよかった。笑
 
(K5)まあそう言わないでください。最後にお聞きしたいのはMさんの過去です。Mさんはどのような経緯で編集者という道に進まれたのですか?
 
(M)僕の過去に興味を持つ人なんているの?絶対他のテーマの方がいいと思いますよ?
 
(K5)大丈夫です、このままいきましょう。例えば、Mさんが私くらいの年齢の時はどんな感じだったんですか?
 
(M) 大学生時代は飲んだくれて騒いでいた記憶しかないなあ。もちろん勉強なんてこれっぽっちもしていなかった。
 
(K5)おっと、一気に親近感が湧いていきた。意外とこれといった特別なエピソードはないんですね。
 
(M)いや、そんなことはないよ。早稲田大学文学部キャンパスでお酒が販売禁止になったんですけど、その原因は僕のせいだっていう話があります。
 
(K5)なんですかそれ!?そんなにバカ騒ぎしてたんだ。(ある意味やっぱぶっ飛んでるわ...。)
 
(M)大学卒業してもしばらくは本当にクズでした。暇だなぁと思いながら日々過ごして、夕方になったら直帰して飲みにいくような生活の繰り返し。
 
(K5)それこそまた意外ですね。ブレイクスルーはいつからですか?
 
(M)やっぱり編集者という仕事に関わりだしてからです。 与沢翼の「ネオヒルズ・ジャパン」をかわきりに人生の流れが一気に変わった。当時の僕は双葉社の広告営業だったのにも関わらず、でまかせで与沢翼に3000万円いただければ、イケてる雑誌を作るって話を投げた。それがまさかの承諾。でも会社からはそんな危ない金を持ってくるなと言われ、後日社長に必死にプレゼンをしてゴーザインをもらったものの、もちろん誰も協力なんて示してくれないから、全部自分でやるしかなかった。
 
 (K5)めっちゃ面白くなってきた。それで、どうやって乗り越えたんですか?
 
(M)もう必死で前に進みながら数々の困難を乗り越えていくうちに、嘲笑していた周りの人間もだんだんと本気だってことが伝わって結果、一致団結に至りました。詳しい内容はぜひ著書を見ていただきながら当時の僕の追体験をしてもらえればいいかなと思います。結果、ネオヒルズ・ジャパン発売日当日に与沢翼が書類送検される報道があったりとトラブルが最後まで襲ってきたけれども、3万部の完売で終えることができた。この経験が大きかった。はっきり言って悪ふざけの企画であったのにも関わらず、最後はたくさんの人の心を動かし、巻き込むことになった。バカなことでも全力でフルスイングしていれば、人を動かせるってことを知ったんです。
 
(K5)スタートからすごくリスキーな時間を過ごされてたんですね。話を聞いているだけでもいつの間にかグッと心を掴まれていました。その経験が今のMさんをつくっているといっても過言ではなさそうですね。
 
(M)人って危ない状況からのホームランを打つような話が好きってことが身にしみるほど理解できました。無難じゃダメなんです。それだと人はついてこない。だから僕はこれ以降、意識的に予定調和なるものは壊しにいくようにしています。
 
(K5)具体的にはどのようにそれを体現されているのでしょうか?
 
(M)ポイントは「強制」です。”無難”という言葉がありますが、ビジネスにおいて無難ほどつまらないものはありません。それって結果を出すまでのプロセスも、成果も全て想定通りってことじゃないですか。もちろん、与えられた仕事をそのままこなしていけば、大きな傷を負うことなく前に進めるかもしれません。ですが、そんな予定調和から生まれるものってなにもないと思っています。よくてもヒットはあるかもしれませんが、ホームランは絶対にない。
ホームランを打つためには、半ば強制的に段取りを破壊しに行かなくてはいけない。だから、そうせざるを得ない状況に身を置きにいったり、環境を作り出すんです。たとえば、箕輪編集室はもともと都内のマンションに思い切って引っ越しをした時に出たアイデアでした。その時は貯金もなかったから、引っ越し後はいつもの収入に加えて、月に20万円多く稼がないと半年で破産する計算でした。腹をくくって四六時中どうすれば稼げるかを考えざるを得なかった。そんな状況に身を置いたんです。
 
(K5)そうせざるを得ない状況を作れば、腹をくくるしかない。これは行動力に引け目を感じている人にはとてもポイントになりそうですね。Mさんほどのことはしていないですが、僕はSNSをあえて公開処刑場にしていたりもします。たとえば、記事の更新を2日〜3日ごと、平日に更新しますといったように公開して、守れなければ信用を失うサイクルをつくり出しています。 
 
(M)いいと思います。でも2〜3日って甘くないですか?僕からすれば記事くらい毎日投稿するぐらいしないと意味ないと思いますよ。
 
(K5)おっしゃる通りです。ただ、僕の場合、等身大も大事にしています。今まで、自分のキャパ以上のことをやろうとしていたがゆえに結果的に「継続」ができずに静かに諦めてしまってばかりでしたから。今回は少しずつステップアップしながらきちんと毎日投稿に持っていくつもりで動いています。
 
(M)なるほど、それはそれでアリかもしれないですけど、それこそ段取り通りになってて、コンテンツの視点から見ると面白くないですね。笑
 
(K5)辛辣ぅ...。(この一言はダメージがでかい。。。K5はこっそりと、ホイミを唱えた。)
 
(M)いや、もうさっきから「予定調和を破壊せよ」って話してるし、ここでそれやめないと説得力ないですよ。よし、もう今日から毎日投稿にしましょう!笑
 
(K5)う、嘘でしょ!?本当に???
(だんだんと本の表紙のM氏の笑顔に恐怖を覚えてきだした。もう俺の手札はこれしかない...マダンテじゃ!!!※マダンテとは持っているすべてのエネルギー(MP)を消費して巨大な爆発を引き起こして相手に大ダメージを与える呪文のこと。)
 
(M)どうする?、やる?やらない?笑
 
(K5)...もちろん、やります!なんなら1日最低2記事投稿しましょう!
 
(M)おーすげえ、そのノリの良さも大事ですよね 。もう死ぬカス読まなくても大丈夫そう。笑
 
(K5)Mさんに負けないように成長してみせます!(あーあ、言っちゃった...)
 
(M)頑張れー。
 
(K5)今日は貴重なお話をたくさんいただけました。ありがとうございました。
 
(M)ありがとうございましたー。
 
 
与えられた仕事を段取りどおりにこなす。そうすれば失敗しても大きな傷は負わないだろう。しかし、そんな予定調和からは何も生まれない。無理と言われたら突破する。ダメだと言われたら強行する。僕は半ば意識的に予定調和を破壊する。ありえない日程で出版まで駆け抜ける。イベントをドタキャンする。泥酔状態で偉い人との会食に行く。社会不適合者だと後ろ指をさされても、これでいいのだ。いや、こうでもしないと、周りも自分も弛緩(しかん)してしまう。いつ刺されるか分からないから血が沸くのだ。ギリギリの綱渡り。どっちに転ぶか危うい状態でなんとか落ちずに走り続けろ。そうやって初めて鮮やかな結果が出る。(本書P36より) 
 
ー幻冬舎に入ってから僕は「自分にしかできない仕事とは何か」を朝から晩まで考え続けた。ー(略)ー堀江貴文の『多動力』を皮切りに、毎月1冊の書き下ろしビジネス書を出すという無謀な計画を実行に移した。ー(略)ーどんなに都合よくうまく言っているように見える人でも、実は地道な努力を続けている。すべては線である。ー(略)ー結果が出るまでは実は地味なものだ。誰も見ていてはくれない。ー自分だけがこの苦しみと、苦しさこそが与えてくれる極上の快楽を独占してしまえばいいのだ。(本書P62、63より)
 
あとでつじつまを合わせればいい。お前はどれだけ覚悟を持っているのか。それだけを人は見ている。会社の看板など関係なく個人として生きているかを問われるのだ。(本書P79より)
 
集中力というのは、追い込まれた瞬間に最大値を記録するー(本書P107より)
 
 
 
 ※著者紹介
箕輪厚介
幻冬舎編集者。1985年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、2010年双葉者に入社。ファッション雑誌の広告営業としてタイアップや商品開発、イベントなどを企画運営。広告部に籍を置きながら雑誌『ネオヒルズ・ジャパン』を創刊しアマゾン総合ランキング1位を獲得。2014年、編集部に異動。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文を編集。その後幻冬舎に移籍。NewsPicks Bookを立ち上げ編集長に就任。『多動力』堀江貴文を筆頭にヒット著書を連発、創刊1年で100万部を突破。また日本最大級のオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰。既存の編集者の枠を超え、様々なコンテンツをプロデュースしている。(本書より一部を抜粋)
 
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(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... またいらしてください。)
 
 
 
 

変革者の言葉(初号)〜前編〜

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BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 

変革者の言葉

BOOK&coffeeの新たなコーナー
 
 
「変革者の言葉」
 
 
ここでは、取り上げた書籍に刻まれた著者の言葉に焦点をあて、著者が発したそれらの根本にある「考え方(ポリシー)」がどんなものであるかを読み取ることを大事にしています。
 
また一方で、普段の私の本の読み方の1つとして実際にやっていることを、
そのまま言語化してみると面白そうだ、というねらいからこの企画にいたっています。
 
さて、このコーナーでは2人の人物が登場し、実際に対談をします。
一人は私自身、もう一人は書籍の世界に没頭しているもう一人の私です。
言いかえれば、書籍そのものに憑依した自分がもう一人の人物です。
 
始めから終わりまで繰り広げられる会話は、完全に私の頭の中で起こっていることそのものです。本を読みながら起こっている化学反応を、読み物として楽しめるように編集しています。
 
※ご留意ください
あくまでもここで表現していることは、わたしの完全妄想によって創り出したフィクションです。実際の著者との対談をおこなったものではないことに加えて、著者や書籍に対して誹謗・中傷を行う目的は一切ございません。以上をご留意の上、お楽しみ下さい。ここでのゲストは著者本人ではなく、”本”そのものという感覚でやってます。
 
 
 
 

ゲスト紹介

 
「変革者の言葉」の記念すべき1冊目の書籍は、
 
幻冬舎編集者、箕輪厚介さんの著書『死ぬこと以外かすり傷』[マガジンハウス]です。
 
 
※表記
(K5):わたしです。
(M):書籍に憑依したもう一人の私です。(著者名のイニシャル)
 
 
 

意識くらい高く持て

 
(K5)今日はよろしくお願いします。
 
(M)よろしくお願いします。
 
(K5)早速ですが、BOOK&coffeeは読者の「クリエイティブ」な活動に役立つコンテンツとしてありたいというポリシーがあります。とはいえ、近頃はやりたいことが見つからず、その「クリエイティブ」を発揮する場所がないという、もったいない話を耳にすることもあります。まずはその点について、Mさんの見解をお聞きしたいと思います。
 
(M)みんな「やりたいこと探し」好きですよね。笑 例えばそういう話題になると、よく意識高い系と揶揄(やゆ)する人を見ますけど、僕からすれば「意識くらい高く持て」と言いたい。
 
(K5)私は自分が「意識高い系」に当てはまる自覚があります。そんな自分をちょっと引いた視点で見てみると、この意識高い系という言葉を誰かが発して、それが身のまわりで「あー、あの意識高い系ね」と、共通の意味を持って流通している現象があるのは、そもそも面白いなと捉え直してもいるんです。例に出せば、会話の場面で本を読んでいるとか仕事について考えてるといったことを口にすれば、「真面目〜」とか「意識高っ!」という声が飛んでくるけれど、そのときにいつも思うんですよ、「いや、待て待て」と。笑
私からすれば、あなたたちはあなたたちで飲み会やクラブで好き放題はしゃいだり、スマホでゲームにたっぷり時間を費やしたり、そういう楽しい時間には喜んで参加してるじゃないですか、と。見方を変えれば、楽しいと思うことには一生懸命になっている。それが勉強、ゲーム、スポーツ...といったように人それぞれ対象が違うだけで、得ているものは「楽しい」といったプラスの感情という点で同じなんです。
「楽しいと思う対象」が異なるだけで、本質的に変わりはないと思うんですよね。
ところで、Mさんはなぜ「意識は高く持つべきだ」というお考えなのでしょうか?
 
(M) K5さんの見方とは少し違うんですが、僕はもともと、社会人になった当初は「意識高い系」でした。今一緒に仕事をしている堀江さんや見城さんといった人たちに関連するものは全部チェックしていましたし、佐渡島さんのような先輩編集者の講演会も必ず参加して前の席で聞いていました。笑
その間、すぐに何か具体的に生かせるようなことがあったかといえばそうではないです。ただある時、その蓄積していたものがポンっと弾けて、いろんな情報が繋がってきたんです。それが「僕のアイデア」として姿を変えてどんどん噴き出してきた。それが今の行動に繋がっているのは確かで、「意識高い系」の時期が実はとても大きく影響を及ぼしていることが今になってわかっています。
 
(K5)Mさんにそんな過去があったなんて意外でした。私も同じように、ずっと読書を続けていて、ある時同じように自分の中に化学反応が起こった時があります。それ以降、知識を溜め続けるのがすごく気持ちが悪くなってしまって、とにかく頭にパンパンに溜まっているものを一度吐き出したくなりました。それが今のBOOK&coffeeという活動に繋がっています。
 
(M)ここで大事なことが何かっていうと、情報を集めることで「知る・知らない」の境界がはっきりすることだと思うんです。
僕はよく「講演会に行く暇があれば仕事をしろ」なんて声があがったときには、いやそれは違うんだと反論するんです。行動することはもちろん意味があるけれど、これから世の中がどういう方向で進んでいくのかを知ることも重要なことだと思っているから。両方大事なんです。そこを見失ってはいけない。
 
(K5)だから、まずは入り口として「意識くらい高く持て」と。
 
(M)そういうことです。
 
 
僕自身、社会人になった当初は単なる「意識高い系」だった。僕が今仕事をしている見城徹、秋元康、堀江貴文といった人たちの出演番組や書籍、記事は1つ残らずチェックしていた。先輩編集者である佐渡島庸平や佐々木紀彦は、今では偉そうに絡んでいるが、彼らの講演会があると必ず顔を出し、前の方で聞いていた。しかし、どこかの時点で堰(せき)を切ったかのように、それまで蓄積していた知や情報が繋がり、僕のアイデアとなって噴き出していった。行動に繋がっていった。ー(略)ーだから僕は、ビジネス書を読んでも意味がないとか講演会なんかにいく暇があったら仕事をしろという声を聞いたときに反論する。「実際に手を動かす方が価値はあるが、これからの世の中がどこに向かうのかを知っているということも極めて重要だ」と。「知っている」と「知らない」の間にとてつもなく太い川が流れているのだ。(本書P58より引用)
 
 
 

 覚悟が甘い人間のコンテンツはゆるい。

 
(K5) Mさんはご自身が作りたい本を作るというこだわりを持って、それらを世の中に送り出しているとうかがっています。しかも信じがたいスピードでそのサイクルを回している。Mさんが、実際にそのスピードかつ成果をきちんと生み出す仕事を可能にしている「裏側」は読者のみなさんが注目している点だと思います。
 
(M)僕のように”自分が作りたい本を作る”という感覚を大事にしている編集者は僕以外にも全然いますよ。ただ、それだけだとただの我儘(わがまま)にしかなりません。理由はシンプルで”お金”が必要だから。そこを無視していると単なる自己満足にしかならないわけですよ。そして強調したいのは、さっき僕と同じ感覚であると説明した編集者は実は同じなようで、同じではない。僕と彼らが決定的に違っている点は、「覚悟」があるか無いかです。好きなことをするためには守るべき順番があるということです。自分が好き放題仕事をするためには、作りたいものに向けてすぐに着手するのではなく、まずはその土壌を自分で耕さないといけないんです。使うのは会社のお金。作りたいものをつくることができても、それが売れなければ会社の死を早めてしまうだけっていう当たり前のことを考えてない人が意外といる。だから、自分が作りたい本を作るためには覚悟がいるんです。自分が好きなことをやるために、作りたい本を作るために、わがままで自由でいられるように、戦うべき数字を無視してはいけないんです。売れるものを作らないと話にならない。
 
(K5)おぉ、なるほど。
(何が「なるほど。」だバカヤロウ。自分に思い当たる節だらけじゃないか。猛省!)
 
(M)だから僕からすれば、「作りたい本を作れればいい」なんてわがままを言っている人間は「自分は甘っちょろい人間です!」と公言しているようにしか聞こえない。”覚悟が甘い人間のコンテンツはゆるい”んです。冗談抜きにして断言しますけど、その人たちはまだ自分のお金で本をつくった方が内容は全然マシになると思います。
 
(K5)結果が出せているから自由という世界に住むことが許される、と。
 
(M)当然ですよ!おそらくこれって、本を作ることに限らず、あらゆるビジネスに言えることだと思います。
 
(K5)自分にも思い当たる節がありすぎて、話を聞いている間にHP(※)が半分くらい削れました。ずっと肝に命じておきたい。
(※HP=ヒットポイントの略。よく対戦ゲームで残り体力の表示に使われる。)
 
(M)K5さんの記事ってまわりでは実際に読みやすいっていう声が上がっているようですけど、僕からすれば全体的に表面的なことをずっとなぞっているようにも見えるんですよね。笑
 
(K5)お、おっしゃる通りかもしれません。。。よければそのへんのご指導お願いします。(うぅ、、、痛いところをつかれてしまった。。。)
 
(M)まず、表面的っていうのが何を指すかといえば、それは著者がすでに言葉にしていることをなぞっているっていうことなんですよ。
この世界では、著者によって使う言葉や表現が違うのは当たり前で、でも編集者やライターはどんな事情があろうとも、著者の内部にあるコンテンツとなる素材を余すところなく引き出してきちんと言葉にするのが仕事。それが最終的に本というカタチに仕上がって人々に届きます。
ただ本にもその本の持つテイストというのがそれぞれあって、例えば堅苦しい表現や難しい言葉が多用されていると本が嫌いな人はもっと嫌いになったり、簡単すぎると読みやすくはなるが内容は薄っぺらいものになりやすい。
K5さんはおそらく読解に関わるその言葉の言い回しであったりという部分を整理することに長けているんだと思いますが、反面内容に関しては革新的なクオリティの向上は望めないやり方でやってますよね。
 
(K5)私自身そこは1つの悩みとしてあります。内容に関して言えば、最終的に著者同等がおそらく最高点で、それ以上にはできない。もともとあったコンテンツを、より読みやすいものに編集しているにすぎません。ある意味この作り方はずるいとも思っています。著者の言いたいことをきちんと捉えている限りはそれ以上を考える必要性は無くなりますからね。最終的にどうしても無難になってしまう。
 
(M)うん、そこですよ!甘いです。それってもうただの自己満足にしかならないじゃないですか?だって、著者が言っている範囲内のことだけ理解しておけば大丈夫って感覚なわけでしょ。いや、そこがもったいない。しかも読者をバカにしている疑いも出てくる。
 
(K5)うぅ、なるほど。。。(会心の一撃!!!(もうHPは煮干し程度しか残っていない))
 
(M)僕の場合、作りたい本をつくっている途中で、1文字でも腑に落ちないところがあれば出版したくなくなる時があります。一文字一文字に意識を集中して、身体中に1滴残らず浸透させるように真剣に吟味するんです。そうやって本気で言葉と向き合っていると、面白いことにその言葉の裏にある著者自身でさえも気づいていない真理にたどり着くことができます。だから薄っぺらい内容か、良質な内容かを分ける決定的な理由はまさにここ。要するに著者が言葉にできていない真理をつかめているかが問われているんだと思います。
 
(K5)1つ1つの言葉について真剣に考え抜くことが大事だと。
 
(M)それとあとは、自分自身がどれだけそのテーマに対する問いを持っているかが大きいと思います。要するに、関心があるテーマであればいろんな視点で見れるのに対し、その反対だとよほどの読解力がない限りは見抜けないですよね。立つべき場所に立てない限りは、たとえそこがグランドキャニオンであったとしても、単なる地層らしきものと川がある場所にしか目に映らないわけで広大な絶景をレンズにおさめる視点を探す努力が必要になります。
 
(K5)Mさんがなぜ優れた書籍を出し続けられるのかが少しわかった気がします。
 
(M)すみません、調子に乗って喋りすぎました。
とは言いつつも、実はこうやって偉そうに言えてる自分がいることに満足を得ている一方で、この状況は危ないことだなとも思っています。
 
(K5)え、全く理解が追いついてないです。今までの話のどこに危険になるような要素が!?
一体どういうことでしょう。
 
 (M)言ってしまえば、死ぬカス(本書の略称)を世に出してしまった時点で、今までの自分は死んだも同然だと思っています。ー(後編へ続く)ー
 
 
 
会社の金を使って赤字を垂れ流して「作りたい本を作れればいい」などというのは甘えにすぎない。自分の金でやれ。そして、そういった人間が作るものはたいていの場合、おもしろくもない。覚悟がないからだ。覚悟が甘い人間のコンテンツはゆるい。ビジネスでやっているのだから、儲からなければいずれ終わる。自分が好きなことをやるために、自分が好きな本を作るために、わがままで自由でいるために数字と戦わなければならない。(本書P145より引用)
 
「好きなものを作る」「やりたいことをやる」というのは大切だ。それがすべてだ。しかし、そのためには結果が必要だ。自由になるためには数字がいるのだ。(本書P146より引用)
 
(略)著者が発するメッセージの本質は、よほど読解力があるか、切実な問題として読書をしていないと見抜けない。しかし本を編集していると文章の中に1文字でも腑に落ちないところがあると気持ちが悪くて、出版したくなくなる。一文字一文字身体に染み込ませるようによく考える。真剣に言葉と向き合っていくから、言葉の裏にある著者自身でさえも言語化できない真理が見抜ける。僕は誰よりも自分が作った本の心理を理解し、体現してまさに化身となる。(本書P150より引用)
 
 
 
 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... (次編へ続きます))
 
 
 
 
 

混沌世界の処世術④

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BOOK&coffeeへようこそ

 
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今回のテーマは「整理」です。
 
 
 
複雑化した世の中で、自分が生きやすい環境をつくるためにはどうすれば良いか?
そのヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和)
[日本経済新聞出版社]です。

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 <目次>
(前回)
①「整理術」が必要である理由  
「整理術」ってそもそもなに?  
③「整理術」のプロセス
 
 今回
④思考の整理術  
 
 
 
 
 
 

 おさらい

 
前回は「整理術」のプロセスを題目に、整理術はどうやって実行するのかをまとめてお伝えしました。
 
今回が最終回。
この回では頭の中を綺麗に整理整頓する術を「思考の整理術」と題してお伝えし、このテーマをしめくくろうと思います。
 
 
 
 
 

思考の整理術

 
 本書には3つの整理術が紹介されています。
「空間の整理術」「情報の整理術」「思考の整理術」ー。
 
その中でも、わたしは「思考の整理術」に一番心を動かされました。
 
この思考の整理術を一言でいうならば、
”コミュニケーションのサポートシステム”
という表現が腑に落ちています。
 
わたしたちは普段、言葉によって他者との会話を楽しんだり、意思疎通を交わしています。
 
 
ページをどんどん進めて行くうちにふと、
そのコミュニケーションの場面における、ある”気づき”を得ました。
 
その気づきから、後述している結論に着地し、思考の整理術に感銘を受けることになったのです。
 
 
まずその”気づき”とは何かというと、
「意思疎通の対象は他者だけではなく、自分自身の時もある」という観点です。
 
この小さな発見により、長い間わたしは
コミュニケーション=「お互いの考えを交換し、理解し合う時間」という先入観を持っていたことがわかりました。
 
しかしいや待て、その前に自分が、自分自身と意思疎通する必要があるではないか、ということをふと認識することができたのです。
 
 
そして、思考の整理術とは、
ああそういうことを意味してるのかと。
次のようにその実感を記しています。
 
「コミュニケーションの相手(自分or他者)を理解するための前段階のプロセスとして、まず自分の思考をきちんと整理する時間が必ず存在する。そしてその工程には、相手のために自分自身をコントロールするシステムがある。」ー。
 
 
これが思考の整理術なんだ!という大枠の解釈がわたしの中で生まれました。
 
 
普段のコミュニケーションにおいて気づかなかった部分を発見したのです。
 
 
以降はその”発見”がどんなものだったのかを詳しく文字に書き起こしてみつつ、
本書の「思考の整理術」のポイントを押さえていきます。
 
 
 
 

思考の情報化

 
 
まずは「思考」そのものをピックアップしてみます。
 
思考とは”考え”です。
つまり、頭のなかにあるもの。頭のなか以外の場所では存在できないものです。
 
では頭のなかには何があるでしょうか。
わたしが思うに、これは大きく2つに分けることができると考えています。
 
 
それは、「言葉」と「イメージ」です。
 
 
そして、わたしたちは
”頭のなかでつくりあげている理解”
それらを総称して「概念」と表現しています。
 
 
概念はとても抽象的なものです。
 
 
例えば、わたしたちは街中で散歩をしているチワワやダックスフンドを見ても、「犬」という言葉に変換してそれらを理解します。
 
要するに「共通点」を抜き出し、
それを「言葉」にしたものを飲み込んでいるのです。
 
 
頭で理解しているものが「概念」。
コミュニケーションはこの「概念」のやりとりだと見ることができます。
 
 
そのやりとりのための主な手段は「言葉」ですね。
 
 
概念を理解したり、発したりするにあたって、人は「言語化する」プロセスを必ず踏んでいるのです。
 
 
たとえ伝えるものが「イメージ」であっても、同じです。
 
イメージを他者と共有するにも結局、言葉によって相手の中にイメージをつくってあげることで伝達しているはずです。
 
(イメージなら、動画のやりとりという選択肢もあるかもしれませんが、それでは非効率でしょう。)
 
まとめていきます。
 
本書でも指摘されている大事なポイントはまずこの「言語化」です。
 
 
思考の整理術にあたって、言語化は必要不可欠なステップです。
 
 
言語化によって、自分の「思考」を「情報」というカタチに変換する必要があります
 
 
本書ではこれを言葉の通り、そのまま
思考の情報化」と表現しています。
 
 
言葉におこしていない状態のものだと、頭の中では何かが泳いでいるんだけども、
 
それはただの”シルエット”でしかない状態(概念)であり、
 
「言葉」を用いることで、そのシルエットの正体を明らかにしている(情報にしている)のです。
 
 
「思考の情報化」が大事なステップであることを、まずは理解していただければと思います。
 
 
 

なんのために「整理」をするのか

 
 
 
次に大事になるのは「なんのために整理をするのか」という”目的”です。
 
 
最初の回でも述べたとおり、整理のために整理術があるのではなく、
 
自分の夢・達成したいものにしっかりと近づくことを可能にしてくれる手段であるからこそ、整理術は価値があります。
 
 
では、思考の整理術におけるその”目的”とは一体なんでしょうか?
 
 
最終的には「ビジョンに近づくこと」です。
 
 
「未来のある時点に、理想とする(最高のパフォーマンスが発揮されている)”状態”があること」をビジョンといいます。
 
 
例えば、コミュニケーションにおいてどんなビジョンが想定されるでしょうか?
友達同士だと、「友人の悩みが解決されること」、ビジネスの場面だと「この商品を世の中にヒットさせること」といったものがありそうです。
 
 
いずれも、ビジョンというのは、自分だけでなく、他者とも同じ目的を共有できる機能を持っていることがわかります。
 
 
目的の表現は違えど、
最終的には掲げた旗の元に向かって進んで行けるように、わたしたちはコミュニケーションをしているのです。
 
 
 

「思考の整理術」はコミュニケーションを支えるシステム

 
 
コミュニケーションの真髄=「ビジョンに近づく」ー。
そして、思考の整理術の目的もまた、それに一致しています。
 
であるならば、思考の整理術とコミュニケーションの2つは同じ類のものとして捉えていいようにも感じます。
 
 
しかし、厳密にはそうではないことがわかりました。
 
 
結論から言いますと、思考の整理術はコミュニケーションを支えるメカニズムとして機能しています。
 
 
わかりやすく言えば、相手(自分)が思っていることの「理解」・「伝達」を助け、そして「アイデアの生産」や「物事の進展」を可能にしている、
ある種のこの回路とも言えるものが思考の整理術の機能と言うことです。

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思考の整理術→循環回路
 
そして、その回路を血液のように循環しているものが「言葉」です
コミュニケーションはこの回路を回すことによって行われていると、ここでは考えてみてください。
 
以上を踏まえて上で、まとめていきます。
 
 
「思考を整理する」ー。
”言葉だけ聞くと理解はたやすいものの、それが一体どういう状況を指しているのか、よくわからない”と思いませんか?
 
なぜ、想像しづらいかを考えると、これは整理する対象が「思考」だからです。
要するにそもそも目に見えないものを整理しようとしています
 
目に見えないものを整理することはもちろんできません。
しかし、「思考の整理術」はこの見えないものを整える術としてあります。
 
であるならば、まずは目に見えるようにしなくてはどうしようもない
 
ここで思い出していただきたい、
あの大事なポイントが生きるわけです。
 
そうです、「思考の情報化」です。
 
「思考の情報化」によって目に見えないものを”言語化”することで、目に見える「情報」に変換するのです。
 
情報なら、頭の外に存在させることができます。
この作業を踏んでいるから、頭の中を整理できるし、やりとりや共有ができるのです。
 
 

混沌世界の処世術

 
 
わたしは思考の整理術がもっとも魅力的に映ったと述べました。
 
 
たしかに、ここまでの理解でも魅力的に映らないわけではありません。
 
 
しかし、大事なことはもっと先の方に目にすることができました。
 
 
その大きな理由を語るにあたるキーワードは、「言語化」の重要性です。
 
 
昨今、あらゆる情報が世に溢れており、しかも現実世界とバーチャル世界の2つの世界で、情報が境界なく高速に循環しているようです。
 
 
私はその2世界の境界なしに、情報がめぐっている社会のことを、タイトルにもある通り、「混沌世界」と定義しています。
 
 
この混沌世界で、個々人がそれぞれの持つビジョンに近づくためには、
この情報の洪水をうまく乗り切り、舵取りをしなければならないことを本書から学びました。
 
 
数多ある情報とどう付き合うか。
ここを考えられなければ、混沌世界の闇に簡単に葬られてしまうことが推測できます。
 
 
これは要するに、
わたしたちは(誰かによって)発された「情報」に操られ、それによって好きなように踊らされてしまう人形と化しやすい世の中を生きているということです。
 
 
私はすでにその闇を経験しています。
この着眼点が生まれたのもそこからです。
そうなった時の感覚はとても恐ろしいもの。
 
 
あえて表現するなら、それは誰かが自分に憑依している、そんな感覚です。
 
 
冷静になればそもそも自分の考えや意志ではなく他者の価値観なのに、その他者の思考の信者にでもなったかのように依存してしまうのです。
厄介なのは、さらにそれを全て自分の思考だと錯覚してしまうのです
 
 
 
情報に飲まれるとは、わたしの解釈では、「自分の思考が他人の言葉に埋め尽くされる」ことを指しているのだと思います。
 
 
一般的にはこれを思考停止と呼んでいますね。
 
 
先ほどの図でこの部分を説明してみます。
 
 
注目していただきたいのは、循環している「言葉」の部分。
これが”誰の言葉か?”が大事だということです。
 
ぜひ、これに「自分の」と付け加えたい。
 
自分の言葉によって、自分や他者とコミュニケーションできないと、思考の整理はできないことをここで強く主張したいのです。
 
つまり、これが他者(および自分)のために、自分をコントロールするということを表します。

 

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自分とのコミュニケーション

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他者とのコミュニケーション

 

自分が見たもの、聴いたもの、嗅いだもの、触れたもの、味わったものー。

 
 
自分の五感を通して得られる概念を、きちんと自分の言葉に起こす力がないと、
 
 
簡単に混沌世界の浮浪者になってしまうという警鐘を読者の皆さんに向けて鳴らしたかったのです。
 
 
本書を読んでいて確信しました。
もし、混沌世界の処世術があるとしたら、まさにこの「思考の整理術」に匹敵するものはないのではないかと。
 
 
混沌世界で流通している情報はもはや目に見えないシルエット同然なのです。
 
 
他者の言葉に飲まれるのではなく、自分はそれをどう言葉にして表現し、どう社会とコミュニケーションをとっていくかを考えるー、その能力をトレーニングする必要があると思います。
 
 
自身の掲げる”ビジョン”に近づくために、
どういう視点で問題を捉え、
どこに旗をたて、
どのような進路を進み、
到達すべき山頂へ足を進めるべきか
 
 
この大きな命題を与えてくれる術こそが「整理術」です。
 
この複雑化した社会を鮮やかに切り裂く、最も鋭利なこの刃を、ぜひとも身につけてみてはいかがでしょうか。
 
 
以上の経緯を、できるだけ新鮮な状態で感じ取ったままに読者の皆さんにお伝えしようと思い立ち、筆をとりました。
 
それをまとめたものが今回のテーマ「整理」でした。
 
終始ぼやっとした内容のお話に感じられたかもしれません。
 
ですが、こと今回のテーマに関しては、
個々人がどんなビジョンを持っているかによって、
整理術の具体的なプロセスも答えも、人の数だけいろんな輝き方があると思います。
 
 
あとは読者のみなさんが実際に試してみたり、武器としてストックしたりと、カタチはどうあれ、1つでも得たものが残ってあるならば、それをとても嬉しく思います。
 
 
 とはいえ、わたしのまとめだと不完全燃焼の方も多いと思います。
 
 
そうであれば、
ぜひ本書、『佐藤可士和の超整理術』を、手にとってみてください。
 
 
本書には佐藤氏が実際に整理術を生かした実例がたくさん紹介されています。
 
 
今まで述べてきたこと以外の大事な学びもたくさんあります。
 
もっと詳しく知りたい方にむけて、本当におすすめの良書です。
 
 最後までお読みくださり、ありがとうございました。
 
お時間の許す限り、他の記事もお楽しみくださいませ。 
 
 
 ※著者:佐藤可士和氏について
アートディレクター/クリエイティブディレクター。
博報堂を経て「SAMURAI」設立。国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのクリエイティブディレクション、幼稚園や病院のプロデュースまで、対象となる企業、組織の本質をつかみ、その存在を際立たせるコミュニケーション戦略とデザイン力で常に注目を集める。(本書より一部を抜粋)

 SAMURAI↓

kashiwasato.com

 
 
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... ぜひまたいらしてください。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 

混沌世界の処世術③

 

BOOK&coffeeへようこそ

 
BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
読者の皆さんの”クリエイティブな活動を支えるしごと場”として、BOOK&coffeeがあります。
 
 
 
 
 
今回のテーマは「整理」です。
 
 
 
複雑化した世の中で、自分が生きやすい環境をつくるためにはどうすれば良いか?
そのヒントをお伝えできればと思います。
 
 

 

 
 
 
取り上げる書籍は、
『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和)
[日本経済新聞出版社]です。

 

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 <目次>
(前回)
①「整理術」が必要である理由 
「整理術」ってそもそもなに? 
今回
③「整理術」のプロセス
 
 
 <次回>
④思考の整理術  
 
 
 
 
 
 

 おさらい

 
前回は「整理術」とはそもそも何かを題目に、整理術の要点をまとめてお伝えしました。
 
今回は実際に「整理術」を行うにあたっての道すじをお話しします。
 
一体どんな方法でやっているのか、佐藤可士和氏の頭の中をのぞいてみましょう。
 
 
 
 

整理術のプロセス

 
 整理術はどんな道程を経て行えるのかをご紹介します。
 
まず、次のようなプロセスが整理術の大きな枠組みになります。
 
  1. 状況把握
  2. 視点導入
  3. 課題設定
 
この3段階をこなしていきます。
 
それぞれの段階を詳しくみていきましょう。
 
 
状況把握(1/3)
 
「状況把握」とは対象としている問題の情報(問題の構成要素)を可視化することです。
 
本書では医者が患者の病状を知るための、”問診”という例えが紹介されていました。
 
例えば、親が子どもの面倒を見るシチュエーションで考えてみます。
 
子どもの成績や学校での生活面に関しては主に先生の話から、体調面や悩み事は本人から集めると言ったように、
 
我が子に関する情報を集めて、子どもがどんな状態であるのかを把握するプロセスがここでいう状況把握に該当します。
 
ここでのポイントは問題要素を可視化して、目に見えていなかった情報を調査することにあるといえます。
 
 
 
視点導入(2/3)
 
1の状況把握で明らかにした情報は、問題を構成する要素です。
 
集めた情報はとりあえず目の前に散乱している状態。
 
ポツポツと点が散らかっているのようにバラバラな状況にあります。
 
ですから、それらをキチンと整頓するために、要素の因果関係を突き止めていく作業をしなくてはなりません。これが「視点導入」です。
 
 
ここでの要点は「問題の本質を表面化する」ことにあります
 
 
つまり、「問題の核となっているのものは何か?」、それを突き止めることに意義があります。
 
 
先ほどの例でこのプロセスを見てみましょう。
 
 
受験生の娘さんにとって、もちろん達成したいのは志望校合格。
 
娘さんの「成績」を問題だと捉えるならば、親御さんがどんな視点でそれを見るかによって、娘さんへかける声も変わってくるでしょう。
 
 
志望校がレベルが高い学校であるならば、
「まだまだ気を抜かないよう、最後まで頑張れ」といった励まし。
 
 
もし体調面という視座であれば、
「しっかり寝なさい、寝ないと勉強がはかどらなくなるよ」となるかもしれません。
 
 
要するに、”視点を持ち込むことで、娘さんの「成績」に影響する中心となるポイントは何か?、を考えているからこそ、適切な声かけを行える”
 
と、見てほしいところになります。
 
 
問題の本質を表面化することで、自ずと何を解決すればいいのかという方針を考えることができます。
 
 
ここでいう、「何を」こそ、次の段階の「課題設定」の部分につながってきます。
 
 
 
課題設定(3/3)
 
「課題設定」とは前述した通り、何を解決するのかを明確にすることを指します。
 
 
数ある問題要素のうち、核となるものを明確に打ち出して、それをもとに解決に導く最終プロセスです。
 
 
登るべき山を見据え、どのルートで山頂(問題解決)を目指すのかというイメージが本書にはありました。
 
 
ここで注意です。
 
 
このプロセスにおいて肝心なことは、
問題の本質をきちんと捉えることができているか」という点です。
 
 
チェックすべきポイントは、
問題要素に「プライオリティをつけること(優先順位の決定)」ができているか。
 
 
プライオリティとは優先順位のこと。
 
 
つまり、問題をつくっている要因を、ある基準から精査し、並べかえて最も解決すべきものを選別する作業が必要なのです。
 
 
その際、プライオリティを決めるにあたって大事なのは「何が一番大切なのか」という基準です
 
 また、それはTPO、すなわちその瞬間その状況、環境によって答えは多岐にわたります。
 
 
前述の例で考えてみます。
 
娘さんの成績の良し悪しを決めている一番の要因を見つけるためには「娘さんにとって、何が一番重要か」という視座が必要となります。
 
 
生活面、人間関係、環境面など、視点によって出てくる要因は様々でしょう。
 
 
大事なのは”娘さんにとって”それらの要因はどう関係しているのか、という部分です。
 
 
例えば最近点数が取れない原因が「睡眠不足」にあるならば、勉強不足といった他の要因よりも、睡眠不足を解決してあげることの方が先決だと判断できます。
 
 
そして、
1番が決まれば2番以降もきちんと整理します
 
 
睡眠不足の次に大事なのは「勉強量が足りていない」こと、その次は「食事をきちんと食べていない」こと,,,
 
という風にプライオリティをつけることが大事なのです。
 
 
それができないと、極論この順番の最下位に当たるような「漫画を見ること」が悪いといって、禁止にするような解決方法を導きかねません。
 
 
もしかしたら、娘さんにとっては漫画がちょうど良い息抜き材料になっていたかもしれないのに,,,。
 
 
このような的外れな解決が、また新たな問題を増やして逆効果、という展開を生んでしまうことにもなりかねないですね。
 
 
だから、何が問題の本質なのかを見極めるためには「プライオリティをつける」ことが大事になってきます。
 
 
話が長くなったので、もう一度まとめます。
 
 
問題解決を導くにあたっては、問題の核に照準をきちんと合わせる必要があります。
 
そこができて、はじめて「課題設定」に意味が持てるのだということを意識しておくことが大事なのです。
 
 
 
 この3段階を表にまとめて見ます。↓
 

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整理術のプロセス
 
 
 
以上が整理術のプロセスです。
 
 
佐藤可士和氏の整理術の回路、ぜひとも参考にされてみてください。
 
 
次回は今回のプロセスを使ってみようと思います。
 
本書には空間、情報、思考の3種類の整理術が紹介されています。
 
中でも一番感銘を受けた「思考の整理術」について、わたしなりのまとめを紹介して締めくくりたいと思います。
 
 
 
本書には佐藤氏が実際に整理術を生かした実例がたくさん紹介されていますので、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... (次編、最終回です。)
 
 

混沌世界の処世術②

 

BOOK&coffeeへようこそ

 

BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
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今回のテーマは「整理」です。
 
 
 
複雑化した世の中で、自分が生きやすい環境をつくるためにはどうすれば良いか?
そのヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和)
[日本経済新聞出版社]です。
 

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 <目次>
(前回)
①「整理術」が必要である理由 
今回
②「整理術」ってそもそもなに?
 
 
 <次回以降>
③「整理術」のプロセス
④思考の整理術  
 
 
 
 
 
 

 おさらい

 
前回は「整理術」が必要である理由を題目に、なぜ「整理」が重要なのかについてをお話ししました。
 
世の中が複雑化しているがゆえに見られる糸のからまり(課題や問題)を私たちは解決できる術を持っておかなくてはいけません。
 
その糸のからまりはわたしたちの生活の心地よさに大きく関係します。
それに対処する手段がまさに「整理」というお話でした。
 
今回はその続き。
「整理」とは、そもそもなにか?についてお話を進めていきます。
 
 
 
 
 

「整理術」ってそもそもなに?

 
 
さっそくですが本題にはいっていきましょう。
 
ここから実際に本書の著者、佐藤可士和氏の整理術を実践するにあたっての大事なポイントをまとめていきます。
 
「整理術」の本質についてまずは説明します。
 
そもそもなんのために整理術が必要とされるかといえば、これは「問題解決」のためです。
 
問題とは、なにかをするにあたって、引っかかりとなっている部分のことを言います。
 
人は”何かをする”といったときは意識的にも無意識的にも、必ずなにか「目的」があるから”行動”をします。
 
整理術とは、要するにその目的を達成するにあたって、行動の邪魔になっているモノを取り除き、その目的を達成したときの状態を作り出すことを可能にしてくれる手段であると捉えてもらえればわかりやすいですね。
 
本書ではこれを「あるべき姿を見つけること」と表現しています。
 
つまり、整理術とは問題解決によって、あるべき姿を見つけるための手段というわけです。
 
 
 

「整理術」が問題解決とどう関連しているの?

 
 
では、なぜ整理術によって問題が解決できるのでしょうか
 
これは「整理」の真髄に大事なポイントがあります。
 
 そもそも整理とは、対象とするモノやコトの乱れた状態をきちんと整えて、無駄をなくすことを意味します。
 
つまり、”整理=シンプルな状態をつくりだすこと”なわけです。
 
 ここで対象としているのは「問題」、つまりなにかしらの”ひっかかり”ですから、
まずはその問題がどういうものなのかをきちんと理解する必要があります
 
いきなり戦うのではなく、まずは相手がどんな敵かを理解しておくといったところでしょうか。
 
これをおこなった上で、次にどう対処すべきかを考えます。
 
ここでポイントとなるのが、どういう視点から問題を見るかということです。
 
本書ではこの点を「視点導入」と表現されています。
 
視点導入は、「どの視点から対象を捉えるかによって問題の見え方が異なる」から重要視されるわけです。
 
例えば、A君という人物がいたとします。
 
A君はとても勉強熱心で、夢は起業をして会社経営のようですが、いまいち大きな一歩を踏み出せずにいます。
 
彼は前に進むための足取りが重く、なかなか行動できないでいることを自分でも悩んでいるようです。
 
さて、この話でA君にとって「問題」となっているのは一体なんでしょうか?
 
彼にとっての「問題」、それは「自分の行動力の物足りなさ」ですね。
 
A君は自分では”ダメなところ”と捉えているようですが、果たして本当にそうでしょうか?
 
では実際に問題に対する”視点”に注目してみます。
 
A君はどうやら「自分はいつも弱気な人間なんだ」という視点で見ている可能性が高そうです。
 
なにをするにも自信がない、失敗するかもしれないといったプレッシャーに敏感になっているのかもしれません。
 
ではA君とは違う視点で見てみましょう。
 
なぜ「行動力が物足りないか」を考えてみますと、
例えばその理由から、彼が「物事に対して慎重である」と見ることもできます。
 
つまり、A君は自分が行動する価値があるかどうかを見極めたり、リスク計算をしていると見ることができるのです。
 
こう捉えれば、さっきよりもポジティブに問題を捉えることができるのではないでしょうか。
 
以上の例から、同じ問題であっても”視点”を変えることで、その捉え方が変わるということを実感していただけたと思います。
 
 
 
 
 

視点を見つける=アイデアの糸口を見つける

 
 
整理することの真髄は「視点導入」にあることを説明しました。
 
 
とはいえ、視点を見つけたからといって、まだ問題が解決されたわけではありません。
 
もちろん続きがあります。
 
なぜ視点を見出すことに意味があるのかといえば、それは問題へのアプローチ(道すじ)を明らかにするためです。
 
問題を解決するには、そのための”答え”が必要です。
 
その”答え”を見つけたときにやっと、解決できたといえます。
 
つまり、視点を見つけることは問題解決の糸口を見つけることなのです。
 
佐藤氏はこれを「アイデアの糸口の発見」と言っています。
 
視点を見つけることで、
問題解決のヒントとなる発想を生み出すことができるため、その重要性に説得力が出てくるのです。
 
よって、
その考えた視点によって、問題解決の道のりは近道になったり、逆に遠回りになったり。
視点によってアプローチの手段が左右されることも容易に想定がつきます。
 
そう考えると、整理を実施するにあたっては、
カメラのレンズをズームしたり、ズームアウトしたりして被写体にピントを合わせるように、柔軟な思考で視点を導入することがカギになるといえます。
 
 
 
 

問題解決の手がかりは、必ず対象の中にある。

 
佐藤氏はご自身の経験から、「問題解決の手がかりは、必ず対象の中にある」と断言されています。
 
「整理術」は、対象そのものにアプローチする方法であり、問題解決の手がかりをつかむことができるため、この前提を踏まえると非常に合理的だといえます。
 
わたしたちは決してアイデアマンである必要はないのです。
 
目の前の問題について、まるでお医者さんのように詳しく相手の状態を診察し、どのような治療法をとるべきかを判断する必要があるのです。
そして、適切な治療を行うことで問題解決が可能となるのです
 
 
その治療法として、「整理術」というのがまさにうってつけだと思いませんか?
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
今回は整理術についてお伝えしました。
少々、難しい話が続いたかもしれません。
 次回はもっと噛み砕いていきます。
 
 
次回は実際にどうやって「整理術」を行えば良いのか?
実践的な内容をまとめてお伝えしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... (次編へ続きます)