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読書世界の魅力を発信する秘密のアトリエ☕️

読書について考える

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読書とはなにかを考えていく

 

本を習慣的に読むようになってしばらく経ったある日、そもそも「読書」とは何かといったことを考えるようになりました。

 

もうその問いを考え始めてかれこれ1年以上は経っていると思うのですが、いまだにこれといった答えは持っていません。ある日には「自分に向き合い、自分とのコミュニケーションを楽しむための遊び」という答えがしっくりきたかと思えば、月日が経てばやっぱり違うと思うようになる、そんな繰り返しです。

 

つまり、これは答えのない問題というかその時々の文脈に応じて読書とは何かという問いは変化するものなのだと思っています。なんのために本を読むのか、それは最終的にはその時点での根元にある自分の「欲求」にフィットするものがおそらくしっくりとくるわけで、その欲求は常に変化するものだから、これといった答えを出すものではないなと割り切っています。

 

 

さて、しばらくブログの更新をできずにいてモヤモヤしていたのですが、実は自分のキャリアについて整理しつつじっくりと考える時間にあてていました。

 

ここ最近は方法論ばかりがつらつらと並んだいわゆる「テクニック本」のようなものばかりに目がいってしまっていて、本質的な問いを考える書物とはあまり向き合っていませんでした。

 

 

そんな本のバイキングに満足し、ようやくひと段落ついたところで落ち着いた読書を楽しみたいと思いました。そんな中手に取ったのが松岡正剛(まつおかせいごう)さんの『多読術』という本です。

 

 

なぜこの本を取ったかといえば松岡正剛さんがどんな人なのか気になっていたから。

 

彼の著書は何冊かわたしの本棚にはありました。しかし、当時まだ読書経験が浅い自分にとっては内容が難しく、ずっと食わず嫌いな状態のままでいました。だから、好き嫌い言わず出されたものは食べなさいではないですが、もう一度読んでみましょうと自分に言い聞かせたわけです。

 

『多読術』はQA形式のレイアウトで読みやすそうな印象を受けたのと、内容それ自体にも興味があったのでまずはこの本からスタートという経緯。

 

 

この本を手に取ってちらっとみた背表紙には次のような文句がありました。

 

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。

著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。

本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。

読書の達人による多読のコツを伝授。

 

 

これをみて、読書に精通しておられる著者が日々書物とどのように向き合っているのかを知りたくなったのです。

 

そんなこんなで、読み進めていくうちに自分に突きつけられたのが冒頭の「読書とは何か」という問いでした。

 

改めてこの問いに立ち向かってみることにします。

 

 

 

 

読書をするとバカになる?

 

いきなり読書の悪い部分から考えてみようと思います。

 

今振り返っても本がなければ自分は路頭に迷っていただろうといっても過言ではないくらいその存在はわたしの中では大きなものです。

 

しかし、読書は一方で危ないツールとして捉えている部分があります。

 

わたしの本の位置づけを考えてみますと、わたしにとって本とは「誘惑」です。

 

大げさにいえば、世の中にはこういう考え方もあるしこういう方法論もあるんだけど、とってもいいでしょう?よかったら真似してみない?今日からやってみない?とまるで営業トークをずっと聞かされているような状況がわたしが捉えている読書です。

 

そして、あれもいいしこれもいい、けれど「あなたはどうしたいですか?」ということを最終的には問われることになります。この一連の流れが本を読むということです。

 

押し売りのような営業トークでせめてきたり、あるいは紳士的な対応で接してくれたりと本によって様々ですが、営業というたとえに限らず、いろんな角度から「あなたはどうしたいの?」ということを聞かれているような感覚が最近のわたしの読書にはあります。

 

 

注意すべきは本を読んでいると、「あれもいいしこれもいい」という風に感じてしまうことです。しかし中にはハズレがあります。そこを見分けないといけません。欲に任せてあれもこれも欲張ってしまうと路頭に迷ってしまいます。

 

 

なぜ欲張ると路頭に迷うのか、それは「自分の基準」を見失ってしまうからです。

 

 

例えばものを1つお店で買うシーンを考えると、私たちはこれに1000円支払う価値があるのかないのかということを考えているはずです。払う払わないという判断は、「自分にとって今買うべき理由があるか・ないか」をきちんと持っているからこそできるものだと思います。

 

 

しかし、欲に任せた状態とはいわばこうした買い物において金銭感覚が麻痺してしまっている状態です。あれも欲しいこれも欲しいとものを買っていく習慣の持ち主は、よっぽどな収入がない限りはやがて資金が尽きてしまうでしょう。

 

読書も同じで、あの人の考え方がいいから真似しよう、この人のテクニックがいいから今日からやってみようというのは悪いことではないのですが、これが習慣になっていると危険です。

 

なぜなら、「考える」作業を怠っているからです。他人の思考や方法論の上部だけをなぞるのではなく、今なぜそれを自分に取り入れるのか、それを参考にすることで何を実現しようとしているのか、というようなことを「考える」時間をつくることが読書では必要だと思います。

 

わたしは以前まるで知識コレクターになったかのように答え集めのような本の読み方をしていたことがあり、そのような読み方をしていたがゆえに後悔してしまったことがいくつもあります。

 

考え方が偏屈になったり、深い思考ができなくなっていたり、大事な意思決定場面で集めていたはずの答えは実際には何も参考にならずただの飾りにすぎなかったことに気づいたりとあげればきりがありません。もちろん、今もその後遺症で苦しむことがあります。

 

要するに、「思考のツール」として本を読むことができなければ、ただの「頭でっかち」にしかならないのです。

 

 

大事なのは「自分がどうしたいのか」という核なる価値観や信念を磨くために読書をするということ。わたしはそこを大事にしています。

 

 

 

 

 

 

 (今回はこのへんでcoffee breakとしましょう...☕️)

 

 

 

 

 

<参考書籍>

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む

「名言」紹介 -ニーチェ①-

 

BOOK&coffeeへようこそ。

 

ここBOOK&coffeeではクリエイティブな活動に必要な素材をまとめていきたいと思っています。

 

「もし勉強によって得た『学び』を1冊の本にして、それを本棚に並べてコレクションできたら、ワクワクするしおもしろいよね!」

 

かつてなんとなく”ふと思ったこの声”が原点。

時を経てこの想いを体現したくなり、「せっかくだから実際に並べた本を誰かに読んでもらえるようにしよう!」と構想を練って創り上げた場所がここ「BOOK&coffee」です。

 

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今回のお話

本屋なんかに行くと、すごい人の「名言集」ってよくみますよね。

 

わたしは名言集は好きなのでちょいちょい手に取ります。

 

読みながら「あー確かに」とか「そういう考え方ができるのね」とか「いやー、それはさすがに破天荒すぎないかい」みたいに心の中でリアクションしています。

 

載っている「言葉」そのものを味わうのが楽しいんですよね。

 

肩の力を抜いて読める本なので疲れた時なんかに読んだりします。

 

 せっかくなのでその名言集からお気に入りの言葉をB&cに集めてみようと思い、ちょっぴりノリな部分もありますがやってみます。

 

今回は『超訳ニーチェの言葉』(著フリードリヒ・ニーチェ、編訳白取春彦)より選抜します。

 

哲学の授業なんかでよく聞くあの「ニーチェ」さんの言葉です。

 

それでは早速楽しんでいきましょう。

 

 

 

「疲れたらたっぷり眠れ」

 「ニーチェ」って聞いたらすごく難しそうな言葉で本質的な内容が並べられてそうだなー、なんてイメージを持っていましたが、数ページめくったら次の言葉が登場。

 

 

「疲れたらたっぷり眠れ」

 

 

自己嫌悪に陥っても、全てが面倒になった時も、何をしてもくたびれて力が入らない時も、栄養ドリンクやなんかで誤魔化しても意味がないといいます。

 

「食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。しかも、いつもよりずっと多くだ。」

 

もうこれを見た瞬間に親近感が一気に跳ね上がったのをよく覚えています。(単純か!)

 

わたしは寝る時間が深夜だから疲れがたまりやすいので、どんなに遅くとも次の日のことを考えて6時間は寝るようにしています。

 

ダルさとは毎日格闘しないといけません。コーヒーは毎日、栄養ドリンクにもよく頼ったりしますが、その類のものの効果はやっぱり一時的です。

 

もう寝たほうが段違いで体力回復できます、本当に。

 

「疲れたらたっぷり眠れ」、シンプルで当たり前の内容かもしれませんがあまりの忙しさに疲弊されている方は再度意識されてみるといいと思います。

 

 

 

始めるから始まる

 

「すべて、初めは危険だ。しかし、とにかく始めなければ始まらない。」

 

 

これを初めて見たとき、完全「論破」をくらったような衝撃を受けました。

 

なぜかというと、超面倒くさがりな(わたしのような)人はスタートダッシュが極めて鈍いからです。面倒くさがりはおそらくみんな論破された気分になれます。笑

 

例えば1日に面倒だなーと思うシーンを思い返してみます。

 

まれにカラダが疲れ切っているときにお風呂に入るタイミングを今にするか明日起きてからにするかと迷う時があります。

 

「寝たい!!!」の勢力の方が強すぎてお風呂を「面倒」だと思ってしまうからでしょうね。

 

そんな時は「始めるから始まる」と自分に言い聞かせた方がいいのかなと思ったりしました。

 

とまあこのような例をはじめ、皿洗いでもなんでも日常の「面倒くさい」と思うシーンにおいてはめちゃくちゃ効果的な言葉だなーと心底思ったのでした。(そういうことではない?)

 

 

 

「批判という風を入れよ」

キノコは風通しの悪いジメジメした場所に生え、繁殖する。

同じことが、人間の組織やグループでも起きる。批判という風が吹き込まない閉鎖的なところには、必ず腐敗や墜落が生まれ、大きくなっていく。

批判は疑い深くて意地悪な意見ではない。批判は風だ。頰には冷たいが、乾燥させ、悪い菌の繁殖を防ぐ役割がある。だから、批判は、どんどん聞いた方がいい。

 

これはかなりグサリときた言葉の1つです。

 

わたしは自分が「良くないな」と思っている部分に、例えば自分の意見が「否定」をされたとすると、すぐ「むっ」って顔に出ちゃうところがあります。

 

感情的になりやすいんです。これは小さい頃からずっとそう。

 

負けず嫌いだったり、もともと喜怒哀楽が激しい性格が根本にあるので、自分に関わることのマイナスイメージは受け付けたくないっていうのが人一倍強いんだと思います。

 

でも、年齢的にそこは寛容にならないといけないというのがいまの課題です。

 

一応、相手の意見を吟味する態度は身に付き始めているんですが、顔に感情がすぐ出てしまうのだけは恥ずかしいからなんとかならないかな...笑。

 

でも、結構大人の人でも「批判」を受け入れず、すぐに怒りに包まれる人っているなと思います。

 

特に飲食店でバイトしているとそんな些細なことで怒るんだ...と思わずあきれてしまう場面は決して少なくはないです。

 

己への戒めとして名言集って参考になる部分も多いのでバカにできません。

 

 

 

名言に関してはこんな感じでラフに紹介できればと思います!次回もお楽しみに。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 (今回はこのへんでcoffee breakとしましょう...☕️)

 

 

<参考書籍>

 

 

 

 

 

 

 

今日からTOEICの勉強を始めてみます。

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今回のお話

 今日から以前よりずっと「やらなきゃやらなきゃ!」と思っていたTOEICの勉強をやっていこうと思います。

 

なぜ「やらなきゃ!」と思っていたかというと、通っている大学では絶対取っておかなくてはいけない「英語科目」の単位数が決められているのですが、わたしはなんとその獲得単位数が足りないのでこのままだと卒業できないからです!

 

その不足を補うためには「再履修講義」を受けてもう一度試験を受ける直球勝負と、「TOEIC受験」で550点以上とれば単位認定が受けられるという変化球勝負の2つの選択肢があるのです。

 

講義スタイルだと退屈で生産性のない時間を過ごすことになってしまうので、それはもう拒絶反応起こすくらい「いやだ!」って思ってしまいます。だから後者を選ぶことにしたという経緯です。

 

 

どうやって勉強していこう...?

 

うーん、正直どうしようかって感じでいます。

 

実は勉強法に関してはいろいろと方法を知っているのでどの選択肢でいこうかっていう迷いです。

 

悩んでいても仕方がないのでとりあえずスタートは単語を覚えることから始めることにしました。

 

使う単語帳は1年前に買っていた『TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ』(著:TEX加藤)。(まともに単語帳を持ったのは久しぶり。ちょっぴり懐かしい。)

 

しばらくこの単語帳にお世話になりながら地道に頑張っていこうと思います。

 

 

勉強のプランを立ててみる!

 

なんでもそうだけど、この新しいことを始める時のなんとも言えないワクワク感って癖になります。

 

さて、プランですがとりあえず単語を覚えることからスタートします。

 

こんな感じでやっていきます。

 

毎日30分の時間を確保。

 

まず覚えるべき単語が400語くらい。

1日20単語ずつを目安に覚える。

 

400語達成予定→2019/3/7(木)

 

 その先の予定はやりながら考えていこうと思います!

 

せっかくなんで以前書いた「段取り」の内容もここで活用してみます。(さりげなくPR...)

 

 

進捗状況はこれからの記事でメモっていきます。

 

もし同じようにTOEIC始めようと思っている方、一緒に頑張りましょう!

 

 

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

 

(今回はこのあたりでcoffee breakにしましょう...☕️次回もまたみてね!)

 

 

<使用する単語帳>

 

仕事の超基本 (終盤)

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BOOK&coffeeへようこそ

 
BOOK&coffeeでは、クリエイティブな活動に欠かせない素材を、”本”から集めだし、シンプルにまとめています。
 
 
 
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今回のテーマは「仕事術」です。
 
 
 
 
仕事が遅い、要領が悪いといった悩みの声を解決できるヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(著:水野学)[ダイヤモンド社]です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<前回の記事>
 
 
 
 

前回のあらすじ

 前回の中盤ー前編において、仕事は以下の図のような骨格をなしており、仕事=ルーティンであるからこそ「段取り」が重要となることを本書のポイントを添えてお伝えしました。
 
<仕事の大まかな流れ>
 
調べる
 ↓
 大まかな方向性を決める
  ↓
  具体的なプランをまとめる
   ↓
   仕上げ作業をする
    ↓
    完成
 
 
後編では中盤の本題である「目的地までの地図を描く」についてまとめ、情報収集とコンセプトの作成がポイントになることをお伝えしました。
 
今回は最終ステップ「目的地まで歩く」の内容に踏み込んでみます。
 
 
1:目的地を決める
     ↓
2:目的地までの地図を描く
     ↓
3:目的地まで歩く
 
 
 
※中盤は前編と後編に分かれます。
 

 

 

 

 

 

 

締め切り>いいものをつくる

 

「締め切り>いいものをつくる」

これは絶対ルールであり、時間よりも強い制約はこの世にないとぼくは思います。(本書P121より)

 

 今回の「仕事術」のテーマでは「段取り」というキーワードに即してお話を進めています。

 

 

なぜそもそも段取りに注目する必要があるのかといえば、上記のようにわたしたちは「時間」という制約から逃れられない宿命を背負っているから。

 

 

誇張が過ぎる表現のように聞こえますが、大げさに聞こえてしまうからこそ警鐘を鳴らす意味があるということです。

 

 これに関し著者が次のように述べていますが、これには納得せざるを得ませんでした。

 

 

すべてのプロジェクトには「いつまでに」という期限がかならずあります。なぜ期限があるのか?それは時間が有限だからです。1ヶ月は30日前後と決まっていて、どうがんばっても40日にはなりません。1日は誰にとっても24時間です。

そして、何よりもぼくらの命にも限りがあります。命が有限だからこそ、どんなプロジェクトにも期限が必要なのです。時間の制約なしにできることは、この世界には存在せず、ぼくたちは時間に支配されている存在です。だからこそ、どんな仕事であっても、(中略)「どのくらいの時間内におさめなければいけないか」をつねに考える必要が出てきます。

(本書P119より)

 

 

段取りにおいて、もっとも重要な視点はこの「時間」の制約です。

 

 

人は寿命があり、生きている時間は限られています。そして、それは誰であっても同じ条件なのです。それがわたしたちに課されているからこそ、「段取り」する重要性を学んでおく必要があるわけです。

 

 

さて、水野氏は口癖の1つに「スケージュールを制するものは仕事を制す」という言葉があると言います。

 

 

これは仕事の質とスケジュールの両方を大事にしようということです。

 

 

どんな仕事であれ、トッププライオリティは「時間」

 

 

いいものをつくることよりも、「時間を守る」ことが大事なのです。よって、時間と質の両方から目を離さず、どちらも大事にする必要性が説得力を持つことになります。

 

 

「いい仕事は非効率でも仕方がない」「いい仕事は長い時間をかけるものだ」というのは思い込みです。「早くていい仕事をすればいい」のです。(本書P124より)

 

 

この話において、わたしが本書を読んでいる途中に思わず数秒固まってしまうほど内省してしまった言葉があります。

 

 

それが「締め切りが完成」という言葉です。

 

 

水野氏はグラフィックデザイナーの仲條正義(なかじょうまさよし)氏からこの言葉を教わり、感銘を受けられたようでずっと大事にしている言葉だという紹介がありました。

 

 

なぜこの言葉にハッとさせられたかというと、この言葉をマイルールとしたならば、どんな理屈を並べようとただの言い訳でしかなくなるからです。

 

 

例えば、「もっと時間があればよりいい成果を出せたはず」なんてことはよく言ってしまうフレーズですが、こう言った類の発言が純粋に自己防衛でしかなくなり通用しなくなるのです。

 

 

締め切りが完成」とはすなわち、期日までに風邪をひこうが何だろうが、期日におさめた成果をその仕事の評価としますよ、ということ。だから普段の時間の使い方に緊張感を走らせることができるのです。

 

 

 

 

カップラーメンなら誰でもつくることができている 

 

本書に「なるほど」と思った話があります。

 

 それはわたしたちは無意識のうちに小さな「段取り」をいくつもこなしているという事実です。

 

 

例えば「カップラーメン」であれば火薬やスープ粉末をパッケージから取り出して容器に入れ、そこにお湯を注いで食べるというルーティンをこなしているはずです。

 

 

このような日常において当たり前になっている「段取り」から大事な視点があることを気づかされます。

 

そう、わたしたちは「短時間であれば、段取りをこなせる」のです。

 

 

なぜか。

 

 

それは時間感覚にあります。

 

 

例えば、明日が締め切りの提出物と締め切りが1ヶ月先の提出物を渡された場合、両者を比較すると緊張感が強く生まれる方は明らかに前者です。

 

 

おそらく、そのあと帰宅してからの時間の使い方にそれは顕著にあらわれると思います。

 

 

期日が近ければ近いほど、仕事に対する緊張感は増すことになります。

 

 

加えて、何をすれば良いかがシンプルでわかりやすいというのも重要です。

 

 

これからの時間をどう使い具体的にどう行動すれば良いのかを上記のヒントを踏まえて工夫すると、なお良い成果を期待できます。

 

 

 

仕事は「時間」ではかるもの

 

仕事はやるべきことが連なったものです。

 

 

そのやるべきことを取り組む際、読者のみなさんはどのようなことを思ったり、感じたりしていますか?

 

 

そこについて1つ、ヒントになる捉え方が紹介されていました。

 

 

それはすべての仕事を「時間」ではかるということ。

 

 

その仕事に対して「手軽・重い」、「やりたい・やりたくない」のような精神的な目盛りで仕事を測るのではなく、「短時間で終わる仕事」、「長くかかる仕事」というように時間の尺度を持ち込みます

 

 

大切なのは「重要度」はもちろんのこと、「精神的な重い・軽い」で仕事をはからないことです。「10分で終わるけどつらい仕事」と「1時間かかるけれど楽しい仕事」という考え方をしていると、仕事の計測が狂ってきます。(本書P144より)

 

 

そして、時間の尺度を持ち込む際にその仕事がどのくらいかかるのかをあらかじめ用意した「箱」に入れて計測するというやり方が紹介されており、とても参考になります。

 

 

本書ではその箱を「時間ボックス」と称して1つ1つの仕事を自身の予測に従って1時間の箱、3時間の箱と数ある時間ボックスの中のどこに入るのかを検討します。

 

 

30分が1コマとして「短時間で終わる仕事」は1コマ。「長くかかる仕事」は6コマ必要かもしれません。すべての仕事にコマ数をはかり、時間ボックスにきっちり詰めていきます。

1日の時間ボックスの中には、「13時から15時まで会議」などと、すでに埋まっている部分もあるでしょう。それなら空いている午前中と15時以降に、仕事のコマを詰めることになります。(本書P144より)

 

 

そして、スケジュールを検討する際には自分の都合だけで考えないことを忘れないようにする必要があります。

 

 

本書ではここを「『虫のいい』スケジュールをつくらない 」と説いています。

 

 

つまり、バッファ(ゆとり)を持たせるようにしないといけないのです。

 

 

移動時間や健康状態、相手側の都合といった様々な外部要因は所要時間に大きく影響を与えます。

 

 

そこで、バッファを持たせた時間ボックスにご自身の仕事を入れておくことが重要になるわけです。

 

 

加えて、段取りに固執しないことにも注意が必要です。

 

 

段取りを大事にしろと言いつつ、段取りに固執しないというのはちょっとした矛盾を感じるかもしれませんが、要するに「見直し」ながら仕事を進めないと今度は柔軟に動けなくなってしまいます

 

 

なぜ柔軟さが必要かとなれば、当初見ていた仕事を進めていくうちにまた新たな仕事や予測していた流れとは違う方向に進むことも仕事のおいてはしばしば見られることだから。

 

そのため、スケジュールを定期的に見直しながら物事を進行することで臨機応変に対応することが可能になるのです。

 

著者は3時間に1度の見直しを推奨していますが、少なくとも1日朝昼晩の3回は見直すクセをつけるべきだという主張が置かれており、ここは押さえておく必要があるでしょう。

 

 

 

段取りが大切である本当の理由 

 

このテーマも終わりに差し掛かってきました。

 

 

仕事がなかなか早く進まないという悩みに答えるという設定を設けてみましたが、これは筆者本人も実はずっと抱えていた課題でありました。

 

そこで、仕事のそもそもの基本から洗い直してみようと思い立ちました。また、同じような悩みを抱えている人もおそらく一定数いるだろうと思い、今回のテーマに至ったという経緯があります。

 

最後になりますがここで本書の著者である水野氏が段取りの真髄について本書に紹介がありましたので、それをこのテーマのまとめとしたいと思います。

 

 

仕事というものを3つのステップに分解し、今回は最終ステップの「目的地まで歩く」の中身として、時間のという資産の重要性とタスクとスケジュールの管理というポイントをまとめて紹介しました。

 

 

では最後に水野氏が考える、「段取り」が重要である本当の理由をお伝えします。

 

 

その内容は次のひとことに集約されます。

 

 

「自分の頭の中に思考を入れておかない」

 

 

仕事を早く進めるためのコツ、それがこの頭の外に思考を出しておくということです。

 

 

どういうことかを説明します。

 

 

脳の特性を考えると頭の容量には限りがあり、「あれもこれも」と思考が回っていたり、それに気を取られていっぺんにそれらを片付けようとしたりといったことをグルグル考えていると、それだけで脳は疲れてしまいます。

 

 

つまり、頭の中に思考が溢れている状態だと、目の前の仕事の集中できず身動きが取りづらくなってしまうのです。

 

 

そこで、思考を外に出して頭の容量を確保することで、大事なことだけに集中できるようになります。

 

 

水野氏は具体的なその手段として「紙に書く」・「スマホに入力する」・「人に振る」に3つを本書で紹介しています。(※詳細は割愛します)

 

 

つまり、今まで考えてきた「段取り」はこの脳の容量を確保し、まっさらな自由帳を頭の中に用意するための手段であったということ。

 

 

わたしが個人的に思うことですが、人が真価を発揮する瞬間というのは「創造的な時間」を過ごしている時だとおもいます。

 

 

つまり、クリエイティブそのものです。

もっと広く捉えるならば「遊び」でしょうか。

 

 

この創造性という能力を生かし、人間が大きく社会を発展させてきた歴史が事実としてある以上、やはり「創造的な時間」というのはどんな仕事にもエッセンシャルなものではないかと強く思います。

 

 

そのためには、クリエイティブな時間にぐっと頭を使えるような工夫を考える必要があります。

 

 

そう考えたときに出会ったのがまさに本書『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』であり、「段取り」という言葉に集約されたテクニカルな思考と行動であったということです。

 

 

正直、わたしの記事だけでは「段取り」の魅力を全てをお伝えすることはできてないと思います。

 

 

本書には今回取り上げた内容以外にも水野氏の実際の実例をみながら「段取り」について学ぶことができます。もっと詳しく知りたい方はぜひ本書を参考にされてみてください。

 

 
 
いつも長文で申し訳ないですが、 今回もBOOK&coffeeを最後までご覧いただきありがとうございました。
 
 
 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... またいらしてください。)
 
 
 

 

 
 <参考書籍>
 
 
 
 
 

仕事の超基本 (中盤ー後編)

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今回のテーマは「仕事術」です。
 
 
 
 
仕事が遅い、要領が悪いといった悩みの声を解決できるヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
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前回のあらすじ

 前回の中盤ー前編において、仕事は以下の図のような骨格をなしており、仕事=ルーティンであるからこそ「段取り」が重要となることを本書のポイントを添えてお伝えしました。
<仕事の大まかな流れ>
 
調べる
 ↓
 大まかな方向性を決める
  ↓
  具体的なプランをまとめる
   ↓
   仕上げ作業をする
    ↓
    完成
 
 
今回の後編では中盤の本題である「目的地までの地図を描く」についてまとめていきたいと思います。
 
1:目的地を決める
     ↓
2:目的地までの地図を描く
     ↓
3:目的地まで歩く
 
 
 
※中盤は前編と後編に分かれます。
 
<前回の内容はこちらから>
 
 
 

地図に必要な2つのもの

 
目的地までの地図を描くことができればあとはその通りに物事を進めるだけで済むのでシンプルです。
 
では、どうやってその「地図」を描くことができるのでしょうか?
 
著者によれば、次の2つの作業がここでは必要になるといいます。
 
<地図を描くために必要なもの>
①情報収集(インプット)
 
②コンセプト作成

 

では順に詳しくみていきましょう。
 
 
 
 

段取りは準備が9割ー情報収集ー

どんな仕事でも、基本情報のインプットはマストです。
「当たり前じゃないか」といって見逃しがちですが、新規のクライアントであってもホームページを見れば、沿革のアウトラインはつかめます。このわずかな手間を惜しんではなりません。
ー(略)僕はどんな仕事でも、相当に調べます。専門機関に問い合わせることもしばしば。「1冊の本をつくるまではいかないけれど、小冊子ぐらいだったら書けるレベル」まで調べるのです。(本書P99より)
 
本書によれば、段取りは準備で9割が決まるといいます。
 
 
つまり、この地図を描く段階をおろそかにしてしまえば、勝負がどっちに転ぶかは自ずと決まってしまうということです。
 
 
上記の内容のように、どんな仕事でも基本情報を収集することは必要。
 
 
加えて、著者は常日頃から仕事の周辺の知識やもっと遠くの全く関係のない知識と触れ合っておく習慣づくりも大事であることを述べています。
 
 
なぜなら、私たち人は持っている知識の範囲内でしか物事を考えることができないからです。最終的な成果物はこの持っている知識の範囲内のものしか生み出せません。
 
 
したがって、普段から触れている知識は自分の財産となります。
 
 
さて、このインプットのプロセスはそもそもなぜ必要かといえば、先述したアウトプットの質が決まることももちろん大きな理由なのですが、地図を描くと言う観点で見れば「コンセプト」をつくるために必要となるからです。
 
 
そのプロジェクトの「コンセプト」作りはとても重要です。コンセプトに表現されている内容がそのままプロジェクトのゴールの色を決めるため、的外れなものをここに掲げるわけにはいきません。
 
 
どんなコンセプトにするべきか、これを考えるためにもインプットが必要になるということです。
 
 
もっと噛み砕くならば、「目的」をくっきりさせるためともいえます。
 
 
目的がくっきりすればするほど、自分たちがやるべきことの本質が見えてきます。つまり、本質の輪郭がはっきりすれば、”やるべきこと・やらなくていいこと”を区別しやすくなるということです。
 
 
ただ、ここで気をつけなければならないのは、逆に調べすぎると今度は細かいところが目につきやすくなるため、細部に気を取られて全体像を忘れてしまう懸念が生じること
 
 
全体像を忘れると今度は本来の「目的」からそれてしまうことになりかねないので注意が必要なのです。
 
 
そこで、そうならないように「面取り」というテクニックが紹介されています。
 
 

面取り 

 ーぼくがいう面取りとは、角をバサバサ切っていく作業で、彫刻の粗彫りに似ています。たとえば「気をつけ!」をした人体をつくるなら、四角い木材の角をバサバサと大きくカットしてまずは細長い楕円に近いものをつくり、そこから細部を彫り込んでいく。ー(略)このように、まず余計なところを落として大まかなかたちで全体像を把握してから、細部を詰めていくのです。(本書P110-111)
 
「 面取り」によって、あらかじめプロジェクトに必要な「大まかなところ」を洗い出し、本質が含まれているエリアを抜き出すことができます。
 
 
大まかなところというのは実は本質であり、そのプロジェクトや製品を代表する主要な部分です。インプットした知識を面取りをしてものごとを把握すれば、方向性もコンセプトもほぼ決まります。(本書P112より)
 
 
面取りさえしてしまえば、あとは細かく煮詰めてタスクに落とし込んでいく流れになります。
 
本質のエリアで深掘りをしている状態なのでディテールに目を引っ張られても問題ありません。
 
裏を返せば、この後の時間を無駄にならないようにするためにも、面取りには正確さと慎重さが求められます。 
 
面取りの1番のメリットは「目的」がはっきりとしてくることにあります。
 
「目的」がはっきりしたならば、次のステップとしてもう1つ大事なのは「やらないこと」を決めること
 
目標が高いものであればあるほどたくさんのことが「やるべきこと」に見えてしまいますが、その中には間違いなく「やらなくていい」ことも含まれています。
 
目的という視座からどれが自分たちにとって必要な「行動」となるのかを精査し、この段階で無駄をのぞいておくことが段取りにおいて重要なポイントとなります。
 
 
 

仕事は1人では完結しないーコンセプトー

ほとんどの仕事は1人で完結することは難しいです。
 
わたしのようなブログ活動も1人で完結しているようで、実は本を通して他者の力に支えられています。
 
終始1人で動くならまだしも、複数の人数で1つの仕事に取りかかるとなれば自分勝手に動くことは絶対にNG。
 
ではどうすれば複数人でもチーム一丸となって動くことができるのでしょうか。
 
そこでポイントとなるのが「コンセプト」です。
 
チームで動くときには「何をするか」ということを共有しなくてはいけません。目的を共有し、同じ方向を向くことが大切です。
そのためにぼくらは「コンセプト」をプロジェクトごとに決めています。みんなが共有できる「わかりやすい言葉」を用意するのです。
「目的をひとことであらわすような言葉」があれば、迷ったときに原点に立ち返れます。(本書P86-87)
 
 上記のように、複数人で動かす仕事において重要な役割を果たすのが「コンセプト」の存在です。
 
 
コンセプトとはつまり、どこに向かえばいいのかを教えてくれる目印
 
 
その目印をみんなが共有すれば、どんな乗り物に乗って動こうと同じ方向に向かって移動することができるということです。
 
 
ただし、ここで見逃してはならないのはコンセプトはわかりやすい言葉」で表されている必要があること
 
 
例えば今から向かう目的地を「天神の近くにあって、住所は...。◯◯という建物を左に曲がったところにある大きな駅」と言われた場合と、「博多駅」と言われた場合、全員が迷わずに目的地に向かえる表現がどちらかは明らかでしょう。
 
 
同じように、「コンセプト」は誰が聞いても同じ理解になるよう、平易でシンプルな表現にする必要があるということです。
 
 
本書にも指摘されていますが変に格好をつけた英語表記のコンセプトのように、雰囲気だけ重視して結局具体的に何をすればいいのかわからないようなコンセプトでは意味がないのです。
 
 
素晴らしいコンセプトは、わかりやすく、行動も自然とついてきます。(本書P93より)
 
 
 コンセプトはあくまでも全員が目的からブレずに行動できるように掲げるもの。
 
 
その本質を忘れてしまうと、コンセプトはただ単に形式的に置かれたオブジェとなってしまいます。あってもなくても変わらないコンセプトは必要がないということです。
 
 
この点に注意しながら、コンセプトづくりにはげんでみてください。 
 
 
 

初期段階は「青くさいこと」が大事になる

勘違いしてはならないことは、段取りは単なるスケジュールづくりではないということ。
 
これから進んでいく険しい道のりを徹底的に知り、どうすればその先の目的地にたどり着けるのかを終始考え抜く必要があります。
 
だから、「地図」が必要なのです。
 
著者の水野氏はこの段階では次のような「青くさいこと」を真摯に確かめながら、準備をしっかりとすることの重要性を説いています。
 
「なんのためにこの仕事をするのか?」
 
「目的は? 志は? この仕事によってどう世の中が変わるのか?」
 
これが、地図を描くために必要な姿勢と方針であるということです。
 
この段階がもしかしたら一番険しく、厳しい道のりであるかもしれません。
 
しかし、乗り越えてしまえばあとはその地図を見ながら足を進め、冒険を楽しむことに集中できます。
 
 
以上、地図を描くために、情報収集の前提があることと、コンセプトを掲げることの2つが必要であることを今回はお伝えしました。
 
 
ぜひ参考にしてみてください。
 
 
 
次回、終盤では3つ目の「目的地まで歩く」について、まとめていきます。
 
 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... 次編に続きます。)
 
 
 

 

 
 <参考書籍>
 
 
 
 
 

仕事の超基本 (中盤ー前編)

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今回のテーマは「仕事術」です。
 
 
 
 
仕事が遅い、要領が悪いといった悩みの声を解決できるヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(著:水野学)[ダイヤモンド社]です。

 

 
<前回の記事>
 
 

前回のあらすじ

 前回、仕事の分解と題して、次の図の「1:目的を決める」を軸に、目的地の解像度をいかに高めるかが勝負であり、その全ては「想像」の力に集約されることをお伝えしました。
 
中盤では、2番目の「目的地までの地図を描く」についてまとめていきたいと思います。
 
1:目的地を決める
     ↓
2:目的地までの地図を描く
     ↓
3:目的地まで歩く
 
※中盤は前編と後編に分かれます。
 
 
 

仕事の本質 

 

段取りが下手な人や、そもそも段取りをしない人は、「毎日が新しいことの連続である」ようにとらえています。
よってすべての仕事に対していちいち段取りはしませんし、そもそも段取りが無意味だと思ってやりません。これでは時間もかかりますし、実現の可能性も薄れます。
しかし仕事において、「毎日が新しいこと」などありえないのです。
(本書P61より引用)
 
クリエイティブディレクターという仕事がら、幅広い分野の方を相手にしているであろう著者が上記のような発言をしていることは注目すべき点だと思いました。
 
仕事の内容はクライアントによっておそらく様々であるはず。
 
ところがどんな仕事であっても、仕事の本質は変わらないという主張が置かれているのです。
 
そして、大事なキーワードとして「段取り」という言葉があります。
 
中でも注目すべきは、1つ1つの仕事に対して毎回「段取り」をすることはコストであるという部分でしょう。
 
つまり、前もってきちんとその仕事にフィットした「段取り」さえ準備していれば、仕事はルーティンとしてやり遂げることができるのです。
 
まず、どんな仕事にも「締め切り」があります。「与えられた時間内に完成するようにスケジューリングする」という点で、すべての仕事は同じです。
また、やり遂げるまでのタスクも基本は同じではないでしょうか。やるべきことが「1」から「10」まであるとして、たまに「4」がない仕事があったり、あるいは「1・1」「3・1」などのイレギュラーもあったりしますが、「基本が1から10である」というのは変わりません。(本書P62より)
 
考えるということも同じ、やることも同じ。全てがルーティンなのです。
違うのは「考えたすえに生まれたアイデア」や、「実行した結果、できあがった成果物」であって、プロセスは同じです。
段取りをきちんとつくってしまえば、ルーティンとしてどんな仕事も確実にやり遂げることができます。無駄な作業は減り、漏れや抜けも無くなります。「間に合わない」「できなかった」ということもなくなるはずなのです。(本書P62-63より)
 
 
「仕事=ルーティン」である、ルーティンだからこそ「型」にはめこむことができる。
 だから、「段取り」が重要になるという構図ができあがるのも納得です。
 
では、世の中の仕事に共通するルーティンを可視化してみましょう。
 
次のように水野氏はまとめています。
 
 
<仕事の大まかな流れ>
 
調べる
 ↓
 大まかな方向性を決める
  ↓
  具体的なプランをまとめる
   ↓
   仕上げ作業をする
    ↓
    完成
 
 
これが、どんな仕事であっても共通している大まかな流れです。
 
このプロセスを省くことなく、ルーティン通りにこなしていくことが求められるというわけです。
 
時には「トラブル」によって「型」どおりにものごとを進められなくなる時もありますが、これも「段取り」に含まれるべきことだと著者は言います。
 
トラブルはサイズの違いはあれど、仕事にはつきものでしょう。突然、上司に何かを頼まれることは日常茶飯事。指示をコロコロ変えるリーダーも、納期ギリギリに相談ごとを持ちかけてくるクライアントも、どんな業界にもたくさんいます。それらは「確実に起こること」なのです。どんなトラブルやアクシデントが起きるか、そのパターンも含めて把握しておくのも、段取りのうちです。(本書P68より)
 
 
 

「段取り」を構成する要素

 
 
ここからは、「段取り」を構成する要素についてまとめていきたいと思います。
 
ここでポイントになるのは、あらかじめパターンをつくっておき、そのパターンに即したルーティンを想定し、段取りを組むということです。
 
例えば、Aのパターンのものごとに取り掛かる時は、Aのルーティンをこなす、Bのパターンの時はBのルーティンをこなす...という風に段取りできるよう、予めパターンとルーティンのセットを作るイメージ。
 
パターン=フォーマットです。
そのフォーマットに準備された”空欄”ルーティン
あとは、その空欄に、仕事内容にフィットした解答を埋めるだけで提出完了
といった流れができれば、とてもラクですね。
 
わたしの例を簡単にご紹介します。
記事執筆であれば、記事の内容を企画して公開するまでの段取りがあります。
 
▶︎パターン
=記事執筆
 
▶︎ルーティン
=①情報収集&情報整理→②記事構成絵コンテ作成
 →③執筆→④編集→⑤公開
 
このような流れを1つのセットとして考え、Aのパターンはこれ、Bのパターンはこれ...というように自分が日常的に使うサイクルを準備し、ストックしておきます。
 
とはいえ、パターンをつくりすぎるとかえって今度はパターンを選ぶのにコストがかかってしまい、本末転倒になりかねません
 
よって、パターン数は極力抑える必要があります。
 
 
では、パターン化を考えるにあたっての参考になりそうなものをまとめてみます。
 

▷トラブル
  • 日常的に起こる可能性があるもの(他の仕事や予定が舞い込んでくるなど)
  • トラブルの回避方法
  • トラブルの処置 

 

▷プロジェクト

  • 本業の(長年やっている)プロジェクト
  • 短期間でスケジュールが忙しいプロジェクト
  • 少人数で同業種のチームで進めるもの
  • 大人数で同業種と異業種のチームで進めるもの

 

▷日常
  • 自分の持ち物(荷物)
  • 着る服
  • 生活習慣
  • 金銭管理

 

▷情報収集
  • PC(スマホ)のデスクトップ(表示するファイル数などの整理)
  • 情報収集ツール
  • 人脈

 

 

上記以外ももちろん考えられます。人によってルーティンできるものは異なると思いますので、ぜひ参考にしていただきながらご自身に合ったルーティンを探してもらえればと思います。

 

 

初心者とプロ

ルーティンを増やすと基本的なこと、あらゆる仕事に共通する基礎の部分をスムーズに行うことができます。もっといえば意識せずに自然とこなすことができるようになる。仕事のクオリティのベースが上がります。全体のレベルがグンと上がるのです。すると、さらに上を目指すことができるようになります。質を上げたり、工夫をしたりする余裕が生まれるのです。(本書P74より)
 
上記の引用から得られた大きなヒントがあります。
それは初心者とプロの差はどこにあるのかということ。
 
プロとアマチュアの大きな違いは仕事の骨格をなす基礎基本を骨身に浸透するレベルで体得しているかどうか
 
言い換えれば、基礎基本が当たり前となっていれば工夫の余地がその分生まれ、そこにエネルギーを投資することができるということです。
 
初心者はまず基礎基本を習得するのにエネルギーのほとんどを費やすことになります。
 
そして、習得するにあたってそれが肌身に浸透している水準に達したかどうかは「ルーティン」になっているか否かで判断できるということです。
 
つまり、「ルーティン」は”自分の余裕(余白)を生み出し、その必要な時に必要量のエネルギーを投じることを可能にしてくれる工場”という風に捉えることができます。
 
今の言葉を使うのならば、自分の中にAIをつくりだすような感覚でしょうか。
自動化できる部分を増やせば増やすほど、その分、選択肢を減らせるのでコスト削減がのぞめます。
 
つくり出した余裕の分だけ遊びの範囲が生まれ、その余白に費やした工夫が「付加価値」として創作物に内包できるのだとまとめられます。
 
初心者とプロの差異を可視化するならば、上記のまとめになるでしょう。
 
 
 
 

 すごいことを目指さない

「すごいことをやってやる!」

新人デザイナーやクリエイターはしばしば、こんな勘違いをします。これは業種を問わないことかもしれません。それが大事な仕事だと思えば思うほど、力んでしまうという状態です。(本書P82より)

 

(略)「すごいこと」を目指すと、力が分散してしまいます。

野望にとらわれ、「今の市場に必要なのは、誰もみたことのない新しい商品だ!」という、間違った「目的」を把握してしまうと、細部を見落とし、状況が正しく把握できません。また、スタートで力を使い果たしてしまい、最後までやり遂げることができません。力が本当に必要になるのは、実行していくプロセスなのです。(本書P83より)

 

これも段取りにおいて大事なポイントだと思いました。

 

わたしもよく誰もやっていない未知の領域に手を出そうとするクセがあります。

これ自体は別に悪いことではないと思っていますが、この引用部分をみたとき、その若気の至りが記事の更新に影響を大きく及ぼしているのは大きな問題だと反省しました。

 

 

だからこそ、「段取り」の重要性というか、

ルーティンをきちんと丁寧にこなし、自分で作り出した余裕の範囲内で工夫ができるように頑張る必要性を痛感しています

 

「等身大」で動くこともこのテーマにおいては無視できないことのです。

 

 

 

 

さて、今回の内容はここまでです。

 

 

次回は本題の「目的地までの地図を描く」の中身に入っていければと思います。

 
 
 
 
(今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... 次編に続きます。)
 
 
 

 

 
 <参考書籍>
 
 
 
 
 

仕事の超基本 (序盤)

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BOOK&coffeeへようこそ

 
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今回のテーマは「仕事術」です。
 
 
 
 
仕事が遅い、要領が悪いといった悩みの声を解決できるヒントをお伝えできればと思います。
 
 
 
 
 
 
取り上げる書籍は、
『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(著:水野学)
[ダイヤモンド社]です。
 
 
 
 

なぜ仕事術が大事なのか

 
今回の内容は「仕事術」についてです。
 
ここでの目的は「仕事を要領よく進める自分になる」こと。
 
仕事が思うように進まず、自分の時間がなかなか取れなかったり、他の仕事が渋滞してしまって困っているシチュエーションを解決することを目指しています。
 
今回取り上げる書籍はgood design company代表の水野学氏の著書です。
 
水野学氏はくまモンの生みの親でもありますね。
 
水野氏はクリエイティブディレクターとして、日々大量の仕事をこなしている方です。
 
そんな水野さんがどうやって日々の多忙を乗り越えているのかを知りたい!という一心でこの本を手に取りました。
 
 
 

仕事の分解

 
まず、「仕事」というものがそもそもなんなのかについて考えてみます。
 
「仕事」は本当に多種多様ですが、ベースの部分は同じであると水野氏は言います。
 
どんな仕事であっても根幹は同じであり、それを可視化すると次のように分解できます。
 
1:目的地を決める
     ↓
2:目的地までの地図を描く
     ↓
3:目的地まで歩く
 
 この3ステップです。 
 
 今回はこの最初のステップである「1:目的地を決める」について大事なポイントを掘り下げていきます。
 
 
 

全てはどこまで「想像」できるかに集約される。 

 
ゴールを決めるのあたって、最も大事なポイントは「極限まで解像度」をあげること。 
 
それを可能にする手段が「想像」です。 
 
その「解像度の対象」はわたしなりのまとめでは大きく2つに分けることができました。
 
  1. お客さん(カスタマー)
  2. 全体像(お客さんを取りまく外部要因)

 

 水野氏は仕事をするにあたって、この目的地をいかにくっきりと想像できるかが勝負だと言います。
 
 このゴールのイメージの解像度をいかに限界まであげることができるかを考え、工夫をすることが大事であることが本書からまず読み取れた要点です。
 
 順にその工夫をみていきます。 
 
 

お客さん(カスタマー)の解像度をあげる

 
ビジネスでは主要顧客を「ターゲット」といい、どんなお客さんが自分たちの顧客となるのかをあらかじめ決めます。
 
 しかし、大事なのは「ターゲットを決めることではなく、ターゲットの決め方である」と水野氏は指摘しています。
 
 つまり、どのようにして”ターゲットを絞るのか”という考え方が大事であるということです。
 
 「若い男性」、「大学生が手に取りたくなるようなもの」...、というような感じであればターゲットを決めたとは言えないのです。
 
これではぼんやりとしすぎている。 
 
大事なことはターゲットを”絞る”ことだと言いました。
 
 この「絞る」とはどいういうことか? 僕はこれは「憑依(ひょうい)する」という感覚と同じではないかと思っています。
 
ホラーな表現となってしまいましたが、要するにそのターゲットに「なりきる」のです。 
 
例えば、その思い描いている人は
 
どんな食べ物が好きか?
いつも聞いている音楽は?
趣味は?
どんな職場で働いている?
日々の悩みは?
 
... といったような質問に対して、パパッと答えられるぐらいにまでくっきりとその人物を浮かび上がらせるのです。 
 
そのためにありったけの想像力をフル稼働させることが、「お客さん(カスタマー)の解像度をあげる」ということなのです。
 
 ただし、憑依しすぎると今度は「自分だったらどうなのか」を失ってしまいかねません。
 
 水野氏は自分もひとりの人間であることを忘れず、持っている「素の感覚」を置き去りにしないことも重要だと注意を促しています。  

 

 

次に、全体像です。

 

 

全体像(お客さんを取りまく外部要因)の解像度をあげる 

 

全体像とは簡単に言えば、お客さんが実際に来店(来場)している風景の写真だとイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。

 

その時その場の一コマをどのように設計すれば、自分の仕事は上手くいくのかを「画像」レベルでイメージすることがここでは大事です。

 

とはいえ、たとえ「画像」であってもピントがボケていたり、被写体までの距離が遠すぎて見えないものだと意味がありません。

 

きちんと1枚のベストショットを撮ることができるように、ここでも想像力をフル稼働します。

 

 では、どこに向けて、集中的にあたまを使うことが全体像の解像度をあげることに繋がるのでしょうか?

 

それを次のようにまとめてみました。

 

  • 「あたりまえ」を疑う
  • 「そもそも」を疑う
  • 「そもそもそれが本当に必要なのか」を問う
  • 「時間軸」で問う
  • お客さんの表情・喜びの対象・出てくる声

 

 

 「あたりまえ」を疑う
→依頼者にとっては常識となっている事柄を、本当にそれは「あたりまえなのか?」から疑ったうえでアプローチすること。
 
「そもそも」を疑う
→いわゆるそもそも論として本当にそれがこれからのプロジェクトの「前提」として相応(ふさわ)しいものなのかを疑ったうえでアプローチすること。
 
「そもそもそれが本当に必要なのか」を問う
→依頼者が提示している「手段」が果たして本当に適切なものなのかを疑うということ。その際に大事なのは、その手段によって達成されるべき目的がなんなのかである。言い換えれば、依頼者の依頼内容をそのまま飲み込むのは危険であるから、一度本当にそれを実行していいのかを確認することが大事。
 
「時間軸」で問う
→これは法律・差別問題・結果が出たその先のことなど、もしそのプロジェクトを実施した時に最低限のマナーをきちんとクリアして、長期的にみても問題ないのかを確認する。
 
お客さんの表情・喜びの対象・出てくる声
→そのプロジェクトを実施した時に、実際にお客さんに及ぼす「影響」とその「結果」をイメージするということ。お客さんにどのような変化がもたらされているのかをイメージする。
 
 
 
 これ以外にも要因は様々あると思いますし、仕事の内容によって考えるべきことは変化しますが、
とにかく目的地を決めるにあたっては解像度を極限まで高めるために尽力することが大事であるということをお伝えしたかったまでです。
 
 
(本書には実際に水野氏のケーススタディを学べるのでもっと細かく知りたい場合は手にとってみてください。)
 
 
最後に、目的地を決めるにあたってとても参考になる水野氏の考え方をご紹介したいと思います。
 
 
 

アイデアには2段階ある

アイデアは「広げる」と「絞る」の2段階があります。
目的地を決めるにあたっては、まず「広げる」ことが必要です。地図を広げるイメージで「あっちのほうがいいかな」「こっちのほうがいいかな」と探ってみる。例えるなら「アメリカかな?ヨーロッパかな?」という感じです。そこで大体の行き先が決まったら、次に絞っていきます。より詳細に「ロンドンだな」とか「ニューヨークだな」というように絞っていく。目的地がもし2カ所になるのなら、両方の道を歩いていけばいいのです。(本書P28より引用)
 
このたとえ、すごくわかりやすくて腑に落ちませんか?
 
 
仕上げに
「どうなったら成功か?」+「なぜそうなった時に成功と言えるのか?」
「その成功を目指すためになぜその手段をとるのか?」
 
ということをロジカル(論理的)に説明できることも大事になります。
 
 
自分が考えた構想を、相手にも納得してもらえるように説明するためにも結局はどこまで「想像」できるかが問われていることは明らかです。
 
 
 
次回は次のステップである、「目的地までの地図を描く」について詳しくみていきたいと思います。
 
 
 
 
   (今回はこのへんでcoffee breakにしましょう☕️... 次編に続きます。)
 
 
 
 
 <参考書籍>